ロカビリー歌手の霧島アキラ(宮沢氷魚)が、華(古川琴音)との結婚の許しを得ようと古山家にやってくる。なかなか首を縦に振らず、ぶ然としていた裕一(窪田正孝)だが、アキラが華を思って作ったという曲を聞き、2人の結婚を許す。
その後、アキラのバンドはレコード会社と契約をし、ロカビリーブームに乗って人気を集めるようになった。男の子を産んだ華は、音(二階堂ふみ)の助けを得ながら、看護師として働く母親になった。
そんなある日、裕一は1964(昭和39)年に開かれる東京オリンピックの開会式のオープニング曲作曲を依頼される。しかし、開幕が迫る中、なかなか曲を書こうとしない裕一に、音は気を揉んでいた。
ある日、音から相談を受けた仲間たちが古山家に集まった。裕一は、作曲家の木枯正人(野田洋次郎)、村野鉄男(中村蒼)、佐藤久志(山崎育三郎)、藤丸(井上希美)とみんなで飲み、歌い、語った。その翌日、裕一は「足りなかったものを見つけた」と、ついに曲を書き始める。
オリンピックから1か月後、作曲家・小山田耕三から手紙が届く
そして東京オリンピック開幕の日がやってきた。裕一と音は開会式会場で『オリンピック・マーチ』を聞きながら、ともに歩んできた人生に思いをはせた。
それから1か月後、裕一は作曲家・小山田耕三(志村けん)からの手紙を受け取る。小田山が亡くなる3日前に書いたものだという。
小山田の手紙から力を得た裕一はその後も数々の舞台音楽を手掛ける。しかし盟友・池田二郎(北村有起哉)の死をきっかけに、次第に第一線から退いていった。
池田の死から5年後、音は乳がんを患い、豊橋の海の近くの保養所で闘病生活を送っていた。裕一も一緒だ。音は「海が見たい」と裕一に言う。そして2人は不思議な体験をする。(NHK総合あさ8時)