第2波は夜の街で広がったが、いまは40、50代の働き盛りが「職場」で感染して「家庭」で70、80代の親世代に広げている

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   新型コロナの第3波は、第2波のピークを超えて危機的状況に突入した。今週末の3連休も巣ごもりで過ごすしかなさそうだ。きのう18日(2020年11月)の全国の感染者は2202人と、第2波のピーク1602人(8月7日)を大きく上回って過去最多、東京都もこれまでで最も多い493人となり、警戒レベルを最高に引き上げた。杏林大の山口芳裕教授は「1週間前とは明らかに潮目が変わった」と警告する。

   第3波が第2波と明らかに違うのは、感染の広がり方だ。第2波は東京・新宿の歌舞伎町など夜の街で広がったが、いまは40、50代の働き盛りが「職場」で感染し、「家庭」で70、80代の親世代に広げるケースが増えている。

呑気な加藤官房長官、薄ら笑い菅首相に緊張感ナシ

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「若者だけとか、夜の街でということでなく、市中感染が進んでいるということですよ。点から面に広がり始めたんです。こうなると、ピンポイントの検査では対応できません。無症状の人がどんどん広がっていて、仮に感染率を1%とすると、東京1000万人で10万人ですよ」

   感染拡大のスピードは、今週火曜(17日)にスタートしたグーグルの「コロナ感染予測」も追いつけないほど速い。「予測」ではきのう18日段階で感染者数は1369人としていたが、実際は1000人近くも多い2202人だったし、東京の感染者数も254人の予測の約2倍の493人だった。

   グーグル予測は厚生労働省のデータや飲食店・公園の人出などを入力してAI分析したものだが、これまでのノウハウでは分析・予測しきれないほどの感染拡大になっているということなのだろう。来月14日の全国の感染者は2345人の予想だが、とてもそんなものではすむまい。

   日本医師会の中川俊男会長は拡大防止の瀬戸際だという。「今週末は、秋の我慢の3連休にしてください。感染が拡大している地域への移動を自粛してもらうことが重要です。GoToが急増のきっかけになっているのは間違いありません。コロナを甘く見ないでください」と呼び掛けた。

   ところが、政府はのん気なもので、加藤勝信官房長官は「東京が国のステージ3(医療提供体制に大きな支障が出るレベル)相当と判断したとは承知していない。GoToトラベルから除外してほしいという要請も来ておりません」と、とくに対策を取るつもりはないようだ。菅義偉首相も「みなさん、静かなマスク会食をぜひお願いしたい。私もきょうから徹底します」と薄笑いを浮かべながら語る緊張感のなさだ。

   石山アンジュ(内閣官房シェアエコノミー伝道師)「過去最高の感染者数になっても、努力を維持してくださいというメッセージだけなのかなあ」

   菅内閣が感染拡大の最大の原因になろうとしている。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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