新型コロナの1日あたりの全国の新規感染者がきのう18日(2020年11月)、初めて2000人を超えて2201人となった。東京でも過去最多の493人にのぼり、感染拡大が止まらない状況に専門家からは厳しい対策を求める声も上がった。
東京都は感染拡大防止のため、飲食店などに対して営業時間の短縮要請を検討している。新規感染者が過去最多の114人にのぼった横浜市の担当者もきのう18日、「すごい数です。どこに感染者がいてもおかしくない状態です」と警戒感をあらわにした。
日本医師会長「強い政策とは緊急事態宣言やロックダウン」
政府の分科会の尾身茂会長はきのう18日、「国民の努力だけではコントロールしていくのが難しい。さらに強力な対応をしなくてはならない事態になる可能性がある。そうならないよう、今もう一度ふんどしを締め直す時期だと思います」と述べた。
また、日本医師会の中川俊男会長は「強い政策を打ち出すハンマーを振りかざさなければならない。強い政策というのは、緊急事態宣言とかヨーロッパでいえばロックダウンです」「今週末は『秋の我慢の3連休』としていただきたい」と呼びかけた。さらに、感染拡大の背景について「Go Toトラベル自体から感染者が急増したというエビデンス(根拠)ははっきりしないが、きっかけになったことは間違いない」との見解も示した。
しかし、これに対して加藤勝信官房長官は定例会見で「当事業(Go To)の参加者に起因して感染が広がったと言う報告は受けていない。事業者、旅行者双方において感染拡大防止策をしており、感染リスクは低減できる」。認識のズレが露呈した格好だ。
司会の加藤浩次「(第2波以降)ちょっと油断していた部分が確かにありますよね」
日本感染症学会指導医の水野泰孝氏「マスクや換気など対策をしている方はやっているのですが、やってない方も一部いる。この乖離が広がっていく状況にあります。マスクを外した会食は感染のリスクが高いので、(Go To)イートに関しては何らかの見直しを具体的に提示することが必要です」