「忘年会シーズンを前に県民の間で困惑が広がっています」と司会の小倉智昭が取り上げたのは、神奈川県が先週(2020年11月)公開した新しい会食マナーの動画だ。会食時もマスクをとの勧めはこれまでもあったが、動画はさらに「必ず新しいマスクに取り替えること」を奨励する。席につくと外からつけてきたマスクをはずしてテーブルより下に置き、手を消毒して新品マスクを装着する「新常識」を打ち出した。
何かを飲むのはマスク片方の耳ヒモを持ち、ゆっくりていねいに外してから。会話はマスクで口を再びおおって。食べる際も、片方の耳ヒモをとって食べる。
黒沢知事「会食はマスクしたままで、いやならやめてください」
阿部悦子リポーターがこれを実際にやってみると、戸惑いの連続。食事を始めたが、片手で耳ヒモをつまんでいるので「お皿を持てない」。会食相手と同じタイミングで食べ物を運ばないといけないため、会話はどうもギクシャク。なんとか慣れて器用に進めだしたが、ラーメンには「スープを飲むのにヒモが気になって」という状態だった。飲食店側も「一口食べたらマスクをしてくださいと言うのはなかなか難しい」と混乱気味だ。
この動画を見た県民からは、思わず「すっごい」と驚き声ももれた。「わざわざつけかえるのなら会食しなくていいわ」「三食を考えると、5つぐらいマスクを持ち歩かないといけないかも」「いいことを教えてもらったな」と、反応はさまざまだった。
黒岩祐治知事はきのう17日、記者団に「会食するならマスクをしたままで、いやならやめてください」と強調した。とにかく、これ以上の感染はなにがなんでも防がないとということらしい。