ファイザーとモデルナのコロナワクチン、実は遺伝子から「RNA」を抽出した新タイプの優れもの! がん治療にも応用できると期待されている...

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   大手製薬会社「ファイザー」に続いて、薬品・医薬品開発会社「モデルナ」は、新型コロナウイルス感染のワクチンで有効性94・5%を確認したと中間発表した。ファイザーも開発中のワクチンの有効性90%以上を確認しており、アメリカのアレルギー・感染研究所のファウチ所長は「これによって(コロナパンデミックは終息して)、来年末には日常を取り戻せるだろう」と期待を込める。

   日本政府も2500万人分(5000万回)の供給を受ける契約をモデルナと結んでいて、生産が始まれば、来年前半には接種を始めることが可能だという。

研究者「免疫の持続性に課題がある」

   司会の羽鳥慎一「2つのワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)を使った新しいタイプです。これまでのものと比較しました」

   アシスタントの斎藤ちはるアナが遅い夏休み中で、山本雪乃アナが説明した。「従来から使用されてきた生ワクチンは毒性を弱めたウイルスを接種するもので、風疹やBCGで使われています。もう一つが不活化ワクチンで、感染力を失わせたウイルスを接種します。インフルエンザやB肝炎に使われます」

   これらに対して、mRNAワクチンはウイルスなど病原体の遺伝子にあるたんぱく質を作る設計図「RNA」を抽出し、体内に送り込んで病原を作らせ、これをやっつける抗体を獲得する。いうなれば、体の中でワクチンを作らせるのだ。mRNAを研究してきた東京大の片岡一則名誉教授はこう解説する。

「高い有効性と副反応(副作用)がほとんどないのが特徴です。まだ薬として実用化されていないので、(免疫の)持続性という課題があります。抗体だけでなく、免疫細胞の獲得までいってくれるかどうか」

   有効性を維持するには、何回も接種しなければならないかもしれないのだ。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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