「もう一つ、有力なワクチンが浮上しました」と山﨑夕貴アナが伝えた。米・バイオテクノロジー企業「モデルナ」がきのう16日(2020年11月)、開発中の新型コロナウイルスワクチンの有効性が94.5%とする臨床試験の暫定的な結果を発表した。臨床試験対象者3万人超のうち、コロナ感染が確認されたのは95例だった。先週の「ファイザー」に続くもので、モデルナはアメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める予定だ。
司会の小倉智昭「二木先生はどう思いますか」
昭和大学医学部の二木芳人・客員教授は「これはこれで、大変いい成績だと思います。ただ、暫定的なので、もう少し最後まで見ないと」
ワクチンを接種した人の中で重症者が出なかったため、重症者を予防できるのでは、とモデルナのCEOは「重症化に関するデータに最も興奮している。状況を一変させると私は思う」といっている。
常温で30日、輸送は有利だが「様子見ないと分からない」面も
これについて二木氏は「もう少し、様子を見ないと分かりませんが、とりあえず、重症者はいなかった。もう一つ、このワクチンは非常に安定性が良くて、ファイザーはマイナス70度でしたが、これは常温で30日ぐらい安定しているということで、輸送は有利です」
小倉「そうであれば、早く日本に来てほしいですね。具体的にはいつなんでしょうかね」
二木氏「来年前半はちょっと厳しいかなと思います」
来日中のIOCのバッハ会長は来夏(2021年)の東京五輪に関し「できる限り多くの参加者にワクチンを受けてももらうように努力する」といっているが、ワクチンはまだ完成には至っていない。
山﨑アナ「この状況でワクチン対策は大丈夫なんでしょうか」
小倉「100%ワクチンが完成していなくても、叡知を結集してやれるのではないかと思っていますが、甘いですか」
二木氏「さまざまな工夫をすれば可能性はあると思いますが、ハードルはなかなか高いと思います」