全国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。そんな中、政府の分科会は食べたり飲んだりする時以外はマスクを着用したまま会話を楽しむ「マスク会食」を推奨している。
「グッとラック」が空気中の小さな微粒子を肉眼で見ることができる装置「微粒子可視化システム」使って検証した結果、効果は確かにあるようだ。マスクを着用していない状態では話す度に飛沫が約1メートル先まで飛んでいるのが見えるが、マスク会食の方法だと、飛沫はほぼ確認できなかった。
また、「とうきょうスカイツリー駅前内科」の金子俊之院長は「感染者と非感染者がマスクをした状態で50センチの距離で会話した場合、非感染者が吸い込むウイルスの量は3分の1以下に抑えることができる。感染症というのは吸い込むウイルス量に比例しますので、発症するリスクが低くなります」と話している。
新橋と渋谷の焼き鳥屋では、マスク会食する人はゼロだった
では、マスク会食を実践している人はどれくらいいるのか。東京・新橋の海鮮居酒屋と渋谷の焼き鳥店でウォッチングした結果、マスク会食をしていた人はなんと、50人中0人。
30代男性にマスク会食を試してもらうと、「(つけたり外したりが)しんどいですね。それに、相手の顔全体の表情を見ながら会食を楽しみたいです」。マスクを外して飲んでいた20代男性も「(マスク会食が絶対なら)もう外に飲みに出歩かなくなっていくかも」と話す。
スタジオで出演者にマスク会食を試してもらった反応は?
キャスターの立川志らく「食事にも会話にも集中できない」
キャスターの田村淳「途方もないわ。コーンバターなんて頼んでしまったら、何回付け外し繰り返すんだろう」
望月優大(ライター)「(マスクの内側が)ベタベタになりそう。あとメガネだと毎回ヒモが引っかかって、ズレちゃうんですよ」
と、散々だ。
しかし金子院長は「実践は確かに難しい。でも、今年だけはみんなで協力して感染拡大を予防しましょう。私もやります!」と訴えた。