「これから会食なんかがあれば、左手で外して、左利きの人は右を外して食べる。食べるときはしゃべらない。食道の方に食べ物がいってから、マスクを着用し、またおしゃべりをする。というような方法も一つの例として考えたらいいんじゃないかと」
政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長が今月9日(2020年11月)、手振り身振りしながら「マスクを外すのは食べるときだけ」という食事の方法を提言した。各地で話題になったが、東京・渋谷では「そんなのに従いたくないよね」「マスク外そう」などと訴える集団が出現、一時、騒然とした雰囲気になったという。
街に聞くと、「なんか気が緩んできた感じは実感しますね」「慣れと少し甘えも出ているような感じがします」と心配そうに話していた。
酒を飲みながら大声で会話するのは「非常に感染リスク高い」
「とくダネ!」は、「食べるときだけマスクを外す」を実践している人はどれくらいいるのか、渋谷の焼き鳥店を取材した。
最初に入った2人組の女性は注文が来た時にマスクを外した。バッグから消毒液を出し、手を消毒しレモンを搾った。しかし、食事中はマスクを外したまま会話を続けた。一方、別の男性3人組の2人はマスクを外して飲食していたが、1人は話し中はマスクを着けていた。結局、取材中にマスクを着けながら食事をしていたのは40人中3人だった。
司会の小倉智昭「尾身会長の会食するときには片耳だけをマスクを残しておいて、食べるのが終わったら、またすぐ掛ける。極端な例かもしれませんが、それくらいしないと、徹底的に感染防止はできないということかもしれませんね。それだけ、会話をするときの感染の度合いは高いということなんでしょうね」
昭和大学医学部の客員教授の二木芳人氏は「そうですね。特にお酒を飲みながら大きな声で会話することは非常に感染リスクが高いということですね」