11月3日(2020年)に行われた米大統領選から2週間が過ぎようとしている。トランプ大統領はいまだに敗北を認めていないが、強気の大統領も発言に微妙な変化が出はじめている。
13日、8日ぶりに公の場に姿を現したトランプ大統領は「どちらの政権になるかわかりませんが、時が来ればわかるでしょう」と発言。その後ツイッターでは「選挙が不正だったからバイデンが勝利した」とバイデン氏勝利に言及するようなツイートを行っている。
しかし、トランプ支持者はおさまらない。14日には、首都ワシントンの中心部を埋め尽くし、「選挙を盗むな」「あと4年、あと4年」などとホワイトハウス周辺を練り歩いた。トランプ氏も車でサプライズ登場し、熱いエールを受けていた。近くで集会をしていたバイデン支持者と小競り合いも発生。夜になって衝突は過激化し、けが人や逮捕者が出ている。
対立者を徹底排除!NY州には「コロナワクチン配布しない」
混乱は政権内でも。ペンタゴンではトランプ大統領と対立するエスパー国防長官、カーナン国防次官、アンダーソン国防副次官が相次いで離職したほか、米国立アレルギー・感染症研究所では、コロナ対策司令塔を務めるファウチ所長も更迭が示唆されている。さらにトランプ大統領は意見が対立するクオモ氏が知事を務めるニューヨーク州には新型コロナのワクチンを配布しないと発言。クオモ知事は「非常に侮辱的。法的権利を行使します」と反論した。
トランプファミリー内でも、法廷闘争を続けるべきと主張する2人の息子、ジュニア、エリックに対し、娘イバンカ、娘婿のクシュナー氏が敗北を認めることを望むなど、分断も起きている。
石原良純(気象予報士・タレント)「すごいですね。騒動が起きているところでさらに騒動を煽る。これがトランプさんのやり口なんでしょうね。自分のことしか考えない大統領もなかなかいないんじゃないか」
山口真由(ニューヨーク州弁護士、信州大准教授)「トランプさんの幕引きは全体像が明らかではないが、落とし所を見極めるのは天才的カンがあるので、何かあるんだろう」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「民主主義のコストとしてしょうがないんでしょうか。民主主義以外は考えられないが、こういうのを見ると中国は笑っているでしょうね」
石原良純「2000年の(大統領引き継ぎの)ゴタゴタで911が防げなかったという話もある」