眞子さんが結婚の「お気持ち」を文書で公表した。言葉は控えめだが、熱い気持ちがあふれるものだった。辛い日々の支えになったのは妹の佳子さんだけ。だが眞子さんの心は折れなかった。私が小室圭だったら、バラの花束を抱えてニューヨーク五番街を跳ね回るだろう。おめでとう!これは皇室の長い歴史に残る"快挙"である。

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私は哲学者の中島義道が好きだ。暴走老人というのはこの人のことをいうための言葉だ。嫌われるのがジジイの生きる道なのだ。

   こうやって周りに嫌われながら長年生きてきた。だから、私は哲学者の中島義道(74)が好きだ。暴走老人というのはこの人のことをいうための言葉である。

   現代の「65歳から嫌われる勇気を持ちなさい」という特集は、何を今さらである。そうでなくても年寄り、ジジイは嫌われるのだ。うるさい、不潔、ケチなど、ジジイのためにある言葉だ。いやだ、いやだ。だが、中島の言やよしである。

   「日本人は、人から嫌われることを恐れて、言いたいことを我慢する人が多すぎます。生きていれば人を傷つけ、恨まれることだってあるでしょう。嫌われることを避けようとするのは、結局、自分が傷つきたくないからに他なりません。そんなふうに委縮して暮らしていてもストレスが溜まる一方で、幸せになるとは思えません」

   彼は、スーパーやデパートでうるさいBGMに文句をつけ、電車内で化粧している女を見ると「やめなさい」と怒鳴るという。「いつも嫌われるのを覚悟して人と接することが、かえって本当の人間関係を作り上げることもあるのです」

   義理を欠く、恥をかく、人情を欠くことを三角といったのは夏目漱石だそうだが、高齢者から後期高齢者になれば、目は見えなくなる、耳は遠くなる、カネはなくなるから、義理で出たくてもできなくなる。せめて中島のように、怒鳴り散らしながら嫌われて生きていくのが、ジジイの生きる道である。(文中敬称略)

中島義道氏主宰の「哲学塾カント」公式サイト
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【絶対当たらない馬券術】
今週はエリザベス女王杯。その前に、11月29日のジャパンカップがすごいことになる。アーモンドアイが参戦するのだ。牝馬三冠のデアリングタクト、牡馬三冠のコントレイルの三頭があいまみえる。まさに史上初、百年に一度の超ドリームレースである。
さて今週の予想は難解だ。ルメール人気でラッキーライラックが人気だが、札幌記念ではノームコアに完敗している。そのノームコアの確実に差してくる末脚は一級品である。
ラヴズオンリーユーとどっちを軸にしようか迷ったが、久しぶりにデムーロの雄叫びを聞けると見て、オークス馬ラヴズを本命にした。対抗はノームコア。単穴は秋華賞ですごい脚を使ったソフトフルートにした。
△はウインマイティー、ウインマリリン、サラキア、センテリュオ、ラッキーライラックまで。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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