私は哲学者の中島義道が好きだ。暴走老人というのはこの人のことをいうための言葉だ。嫌われるのがジジイの生きる道なのだ。
こうやって周りに嫌われながら長年生きてきた。だから、私は哲学者の中島義道(74)が好きだ。暴走老人というのはこの人のことをいうための言葉である。
現代の「65歳から嫌われる勇気を持ちなさい」という特集は、何を今さらである。そうでなくても年寄り、ジジイは嫌われるのだ。うるさい、不潔、ケチなど、ジジイのためにある言葉だ。いやだ、いやだ。だが、中島の言やよしである。
「日本人は、人から嫌われることを恐れて、言いたいことを我慢する人が多すぎます。生きていれば人を傷つけ、恨まれることだってあるでしょう。嫌われることを避けようとするのは、結局、自分が傷つきたくないからに他なりません。そんなふうに委縮して暮らしていてもストレスが溜まる一方で、幸せになるとは思えません」
彼は、スーパーやデパートでうるさいBGMに文句をつけ、電車内で化粧している女を見ると「やめなさい」と怒鳴るという。「いつも嫌われるのを覚悟して人と接することが、かえって本当の人間関係を作り上げることもあるのです」
義理を欠く、恥をかく、人情を欠くことを三角といったのは夏目漱石だそうだが、高齢者から後期高齢者になれば、目は見えなくなる、耳は遠くなる、カネはなくなるから、義理で出たくてもできなくなる。せめて中島のように、怒鳴り散らしながら嫌われて生きていくのが、ジジイの生きる道である。(文中敬称略)
【絶対当たらない馬券術】
今週はエリザベス女王杯。その前に、11月29日のジャパンカップがすごいことになる。アーモンドアイが参戦するのだ。牝馬三冠のデアリングタクト、牡馬三冠のコントレイルの三頭があいまみえる。まさに史上初、百年に一度の超ドリームレースである。
さて今週の予想は難解だ。ルメール人気でラッキーライラックが人気だが、札幌記念ではノームコアに完敗している。そのノームコアの確実に差してくる末脚は一級品である。
ラヴズオンリーユーとどっちを軸にしようか迷ったが、久しぶりにデムーロの雄叫びを聞けると見て、オークス馬ラヴズを本命にした。対抗はノームコア。単穴は秋華賞ですごい脚を使ったソフトフルートにした。
△はウインマイティー、ウインマリリン、サラキア、センテリュオ、ラッキーライラックまで。GOODLUCK!