眞子さんが結婚の「お気持ち」を文書で公表した。言葉は控えめだが、熱い気持ちがあふれるものだった。辛い日々の支えになったのは妹の佳子さんだけ。だが眞子さんの心は折れなかった。私が小室圭だったら、バラの花束を抱えてニューヨーク五番街を跳ね回るだろう。おめでとう!これは皇室の長い歴史に残る"快挙"である。

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アツギ「タイツ」がSNSで大炎上したが、ほとんどの女性はこれぐらいをセクハラだとは思うまい。

   ところで、「アツギ」というタイツメーカーがある。創業70年以上というストッキングやタイツの老舗だが、そこが11月2日(タイツの日だそうだ)、様々なイラストレーターに、アツギの商品を着用した女の子を描いてもらった広告を出したそうだ。

   だがそれが、「女性のタイツ姿を性的に見ている」「男性目線で描いている」とSNSで批判され、メーカー側は平謝りし、「不適切な表現があった」とすべてを削除してしまったと、新潮が報じている。小さなイラストが2点載っているが、露出も多くなく、どうということはないものである。

   それはお前が男だからといわれるかもしれないが、テレビで毎日、生理用品や男の尿漏れパンツのCMが流れている今、ほとんどの女性はこれぐらいをセクハラだとは思うまい。メーカー側も悪い。それぐらいの反響があることは想定内であるはずだ。お客様は神様、何をいわれても頭を下げろというのなら、1ミリでも文句の出そうな宣伝はするな。

   フェイクニュースの垂れ流し、ごくごく一部のクレーマーたちの無責任な呟きなど、SNSという妖怪が現代社会を歪めていることは間違いない。

タイツの日に炎上(写真はイメージ)
タイツの日に炎上(写真はイメージ)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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