ジョージア料理「シュクメルリ」がなぜかコンビニで人気、レトルトなのに「ホンモノの味」。加藤浩次「すごい香りだね。ニンニクパワーだ」

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   レトルトパックの封を切ると、とろりと流れ出た白いクリームソースから、よく煮込んだ鶏肉がころころと、転がり出てきた。「世界一、ニンニクをおいしく食べるための料理」が宣伝文句のジョージア伝統料理。それが「シュクメルリ」。

   ファミリーマートで10月27日(2020年)の発売開始から2週間余り。298円の小さなパックが売り上げを伸ばしている。今週火曜日には、永谷園がカップ入りの「シュクメルリスープ」(148円)を売り出した。牛丼チェーンの松屋では、今年1月に「シュクメルリ鍋定食」(790円)を期間限定で発売したが、この冬、再びメニューに返り咲く予定だ。

   ジョージアは黒海の東岸、ロシアとトルコに囲まれ、かつてはグルジアと呼ばれた。人口は390万人で、面積は日本の5分の1。日本列島から7800キロも離れたジョージアの料理がなぜブームになりつつあるのか?

仕掛け人は、駐日ジョージア臨時代理大使のレジャバさん

   仕掛け人は、駐日ジョージア臨時代理大使のティムラズ・レジャバさん(32)。母国の伝統料理が、日本のコンビニで発売されることになった、と最初に聞いたとき、「信じるのが難しかった(信じられなかった)」そうだ。

   10月25日に投稿したツイッターによると、コンビニで発売予定のシュクメルリを都内在住のジョージア人家族に、「レトルト料理」とは言わずに振る舞った。「みなさん、おいしい、おいしい、と。ジョージアの人が食べても、だれもが手作りのシュクメルリだと思う」と口を揃えた。一方、ファミリーマートの担当者に聞くと、ジョージア人が監修に入ったことはなく日本人スタッフだけで作ったという。

   レジャバ臨時代理大使は、世界中がコロナ禍で、日本人観光客もジョージア人に来てもらうことができないので、「ジョージア文化を発信する良いタイミングじゃないか」と考えたという。同大使館は、文化を知ってもらうため、先月(10月)から冠婚葬祭などに使う民族衣装を貸し出しているそうだ。

   スタジオで「シュクメルリ」を試食した。

   司会の加藤浩次「すごい香りだね。ニンニクパワーだ」

   司会の近藤若菜「ホントに。なんか、男の料理って感じ」

   コンビニも、「コロナを越えた国際交流」にひと役か。

文・栄

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