きのう12日(2020年11月)の新型コロナ感染者数が1661人と、第2波ピークだった8月7日の1605人を上回って過去最多を更新した。「このまま伸びたら、この数でおさまるわけがない。経済との両立というが、バランスがとれるのか」と司会の小倉智昭が問いかけた。全国で感染第3波の様相が強まっている。
北海道からは札幌医師会の松家治道会長が「これがあと1週間続くと、医療崩壊につながる」とコメント。東京都のモニタリング会議では国立国際医療研究センターの大曲貴夫センター長が「これが4週続くと、1日の新規感染者数が1160人の可能性がある」と警告した。
専門家「感染が下げ止まり状態に経済優先で一気に増えた」
西村康稔・経済再生担当大臣は「最大限の警戒感をもって対応」と強調したが、けさ会見に応じた菅義偉首相は増加傾向が顕著としながら「緊急事態宣言やGoToトラベルの見直しについてはその状況にないと専門家が言っている」と、消極姿勢にとどまった。
カズレーザー(お笑い芸人)「ちょっと疑問ですね。東京都や北海道だけでも見直しに触れてもよかったのに」
中瀬ゆかり(新潮社出版部長)「防止をお願いしますよと丸投げされても困る。GoToは地域的にいったん停止するやり方もあるのに、なぜかそこは止めないなという感じがした」
小倉「これまでの第1波、第2波とは別ものと考えた方がいい。楽観視できないと思うな。GoToの言葉が世の中『緩んでもいい』のイメージを植え付けた」
昭和大学の二木芳人客員教授は「感染が下げ止まり状態のところに経済対策を打たれて一気に増えた。慎重にやるべきだ」と指摘した。
忘年会や初詣をどうするか、まだGoToキャンペーンを続けてよいのか、課題がいっぱいだ。