<木曜ドラマ「七人の秘書」>(テレビ朝日系)
「必殺仕事人」を令和風味に仕上げた感。痛快ドラマを求める視聴者がいるのは実証済み、このままいけばシリーズ化もありか

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   「ドクターX~外科医・大門未知子」の中園ミホが脚本を手掛けるテレビ朝日の新作ドラマ「七人の秘書」。黒澤明監督の映画「七人の侍」、昭和の人気ドラマ「七人の刑事」にあやかったタイトルで、米倉涼子の「ドクターX」に代わるヒットドラマを、といったところか。

   大門未知子の決め台詞が「私、失敗しないので」なら、こちらの決め台詞は「名乗るほどの者ではございません」。表向きは秘書の仕事をしながら、裏では密かに理不尽な目に遭う社会的弱者の救済を請け負う女性たちの話。藤田まことの中村主水でおなじみ、テレビ朝日の「必殺仕事人」シリーズを令和風味に仕上げた感じ。やはり女性の時代ですから......。

  • テレビ朝日「七人の秘書」番組公式サイト(https://www.tv-asahi.co.jp/7-hisho/)より
    テレビ朝日「七人の秘書」番組公式サイト(https://www.tv-asahi.co.jp/7-hisho/)より
  • テレビ朝日「七人の秘書」番組公式サイト(https://www.tv-asahi.co.jp/7-hisho/)より

「ドクターX」米倉1人にはかなわない団体戦

   影の秘書軍団には、木村文乃、菜々緒、大島優子、室井滋、そして、シム・ウンギョン。彼女はぱっと見、イモトアヤコに見えるので、てっきりイモトかと思っていたが、そうではなく、昨年、松坂桃李とW主演した映画「新聞記者」の女優だった。7人の中に韓国出身の女優を入れるというのは珍しい。彼女の驚くほどのイモトそっくりさんぶりは一見の価値あり。これに、第1話から新たに仲間に加わった広瀬アリス、そして元締め役で江口洋介がいる。主演は木村文乃だが、1人では弱いと思ったのか団体戦に。それでも、「ドクターX」の米倉1人に敵わない小物感は拭えず。

   痛快ドラマを求める一定の視聴者がいることはすでに実証済み。このドラマも、見ればそれなりに面白いのだが、どうしても見たい、というものでもない。その辺が難しいのかも......。

   ヒットすればシリーズ化するテレ朝のことだから、それも視野に入れてのことに違いない。視聴率も平均13パーセントと好調。このままいけば、「相棒」や「科捜研の女」のようなシリーズ化も夢じゃない!? (木曜よる9時~)

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