北海道の新型コロナ感染者数は10月(2020年)に入った辺りから増え始め、昨日9日(11月)の新規感染者数は過去最多の200人を記録した。
日本医科大学の北村義浩特任教授は「北海道の感染対策は全国的に見ても優秀だったのですが、10月20日ごろから感染者が増え始めました。これはGo To トラベルに東京が加わったことが影響していると思います」と指摘する。さらに、「直近の2週間はみなさん同じような行動をしてきたと思うので、11月下旬くらいまでは感染者は増え続け、(北海道の)1日の感染者は400~500人くらいまではいくでしょう。お正月をどのように過ごせるかは今からの対策にかかっています」と言う。
また、寒さによって換気が不十分になっていることも指摘されている。北海道医療大学の塚本容子教授は「北海道ではだいぶ冷えてきて、夜に暖房をたいている家庭も多くなってきています。窓を開けるとかなり寒いので、換気がおろそかになってしまう」と話す。
東京はこのままだと1000人越えに?感染対策を徹底せよ!
10月から感染者の増加が見られる東京も他人事ではない。北村特任教授によるとこのまま何もしないと1日の感染者が1000人は超える可能性があり、そうなるとステイホームの年末年始になってしまうことは確実だ。
Withコロナで日本列島が初めての冬を迎えようとしている今、知っておくべきことは?
気温が1度下がると感染者は3%増えるというデータがある。ウイルスの感染力は気温22度では7日しかもたないが、4度になると14日以上も続く。「ウイルスはたんぱく質のかたまりなので、お肉や魚と一緒。テーブルの上に置きっぱなしだとすぐ腐りますが、冷凍庫だと持ちますよね」と北村特任教授。
また乾燥する冬は、ウイルスを包む水分が蒸発して軽くなることで、飛まつがふわふわと飛んでいる状態になる。粘膜の弱っている冬はウイルスが身体に入りやすいこと、寒いと密閉した暖かい場所に人が集まるので3密になりやすいことも注意が必要だ。
そんな時に最重要なのが、定期的な換気。
北村特任教授「みんな暖かい服を着込んで、『さあ、今から窓開けますよ』と言って、ガバーッと換気する。今はダウンの部屋着もありますから」
キャスターの立川志らく「着る寝袋みたいなのもあります。それを着てコンビニに買い物に行こうとしたら家族に止められましたが」
どうしても窓を開けられないときは、換気扇に向けて扇風機を回し、空気の流れを作ることもできるそうだ。