ファイザーのコロナワクチンに喜んではいけない! バイデン氏「使えるまで何か月もかかる。それよりマスクを!」

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   アメリカの製薬会社「ファイザー」が9日(2020年11月)、新型コロナウイルスワクチン臨床試験で「参加者の90%以上に感染予防の効果があった」と発表した。最終段階の試験で有効性が確認されるのは初めてのこと。この結果を受け、ファイザーは来週にも開発ワクチンとして初めてアメリカ当局に緊急使用許可を申請する予定だ、

   このニュースを受けてトランプ大統領は「素晴らしいニュースだ! 90%の効果があるコロナワクチンが間もなくできる。株も上がっている!」と喜んだ。これに対し、次期大統領が確実となっているバイデン氏は、称賛の言葉を贈りながら「ワクチンが承認されても全米で使えるようになるには何カ月もかかるだろう。お願いだから、マスクをしてください」と改めてマスクの重要性を訴えた。

「冷静に見るべき」「第三者機関の評価はまだ」と専門家

   司会の小倉智昭が昭和大学医学部客員教授の二木芳人氏に「トランプさんとバイデンさんの反応がちょっと違っているようですね。二木先生はどう思いますか」と聞くと、二木氏は「私は圧倒的にバイデンさんです」と断言した。ファイザーの発表によると、検査した4万3538人に対し、ウイルスを確認したのは94例のみで、深刻な健康への影響は確認できなかったというものだ。二木氏は「効果がどれぐらい持続するのか、安全性についても長期に見なければいけないので、まだ少し課題があります」と語る。

   医療ジャーナリスト・写真家の伊藤隼也さんも「私も冷静に見るべきだと思います。何より重要なのは、まだ第三者による評価を受けていないんです」と話す。

   日本には6000万人分が供給される予定になっているが、二木氏によると、保存・移送にはマイナス80度という条件もあり、まだまだ課題があるという。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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