米大統領選で当選が確実となったバイデン氏に加え、初めての女性で黒人の副大統領になるカマラ・ハリス氏(56)に改めて注目が集まっている。AFP通信は「世界で最も高いガラスの天井を打ち破った」と報道。4年後に82歳になるバイデン氏に代わって大統領に駆け上がる可能性が高いと言われる。
バイデン氏が当選を確実にした時のハリス氏の「勝利演説」に感動したとの声が広がっており、スッキリは演説内容を詳しく伝えた。
「今回の選挙では、私たちの民主主義そのもの、アメリカの魂こそが問われ、全世界が見守るなか、あなた方がアメリカの新たな1日を開いたのです」
「母親がインドからアメリカに来た時、この瞬間を想像できただろうか」
ハリス氏は演説の中で、インド出身の母親にふれ、アメリカで戦い続けた女性たちに感謝の言葉を贈った。「母親が19歳の時にインドからアメリカに来たときは、この瞬間を想像できなかったかも知れません。しかし、彼女はこんな瞬間が訪れるアメリカをずっと信じ続けていました。だから私は、彼女と女性の世代のことを思う。黒人女性、アジア人、白人、ラテン、先住民。この国の歴史を作ってくれた女性たちのことを思う」
「今夜、私は彼女たちの努力、決意、そして目標へ向かうその強さとともにある」「女性がこの職に就くことは初めてかも知れません。これはきっと途絶えることはありません。なぜなら、今夜見ているすべての少女が、この国は可能性に満ちあふれていることを知るからです。私たちの国の子どもへ。あなたの性別に関係なく、この国は鮮明なメッセージを送っています。大志を持って夢を描きなさい。信念をもって進みなさい」
ハリス氏は、カリフォルニア州うまれ。ジャマイカ出身の父とインド出身の母をもつ移民2世。白人の弁護士の夫と息子、娘の4人家族。2011年にカリフォルニア州で、女性・アフリカ系初の司法長官に就任。16年上院議員に。
国文学研究資料館長のロバート・キャンベル「彼女が上院議員として数多くの議員立法をしたなかで、気候変動に米国が参画し、すべての人への再生可能エネルギーの恩恵が行き渡るような気候平等法も出している」
フリーアナウンサーの高橋真麻「ハリスさんには、しっかりしたメッセージを感じます。この4年間で結果を出さないと。これからが楽しみです」
文・栄