母校・福島信夫小学校の校歌のお披露目会の後、古山裕一(窪田正孝)の幼馴染みで作詞家の村野鉄男(中村蒼)は、校長先生から依頼されて後輩に向けて講演をする。
講演を聞いた一人の生徒が家に帰り、講演で聞いた話を床屋を営む父親の三上典男に伝える。典男は、新しい校歌の譜面に書いてある鉄男の名前を見て、兄が作詞家であることに気づく。そして鉄男に会いに行こうかしばらく迷っていた。
小学校の生徒である息子は、「もう会えないかもしれないよ」と父親に鉄男に会いに行くように背中を押す。典男は、この機会を逃したら鉄男に二度と会うことはできないと思い、鉄男を訪ねて喜多一にやって来る。
典男は理髪店の夫婦に助けられ、床屋をしていた
裕一と鉄男は、藤堂先生のお墓に校歌を作った報告をして喜多一に戻ってきた。
鉄男は典男を見て驚く。
鉄男「典男? 典男が?」
典男は、自分を守るために父親に殴られる兄を見て、自分はいない方がいいと家を飛び出したと話し出す。その後、理髪店の夫婦に助けられたと話しながら兄の苦労を思って涙する。
鉄男「いや、俺も母ちゃんを守れなかったから」
それを聞いていた、裕一の母・古山まさ(菊池桃子)が話を始める。
まさ「母親はね、元気で自分の道を生きでいてくれることが一番の幸せなの。大丈夫、あなただちは十分親孝行してっから。胸張って生きでっていいの」
まさの言葉に鉄男は涙があふれる。その翌日、典男との再会を約束して鉄男は東京に戻った。
(NHK総合あさ8時放送)