東京ど真ん中にサルがいるぞ! 先月から各地で目撃情報、千葉・市川から徐々に移動か...専門家「エサを与えると狂暴化の可能性も」

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   「けさ(2020年11月9日)の『とくダネ!』の最初のニュースは、米大統領選でも新型コロナウイルスでもありません。サルです!」と司会の小倉智昭が声を張り上げた。このところ、東京のド真ん中といわれる場所にサルの目撃証言が多数寄せられているという。きのう(2020年11月8日)は大田区の路上で発見された。

   そもそも、サルの目撃情報があったのは先月末(2020年10月)の千葉県市川市だった。今月(2020年11月)に入ってからは、東京都江戸川区や千葉県浦安市、フジテレビのあるお台場でも見つかり、さらに高輪、五反田へと移動していった

   おととい7日(2020年11月)は品川区の戸越銀座商店街周辺でも目撃された。付近の住民は「怖いです。怖いです。どうしていいか分からない。とにかく逃げます」と話す。ディレクターの1人が現場へ駆け付けたが、確認できなかった。

群れからはぐれた弱いサル、都心にいると人馴れする...

   そこで、きのう8日(2020年11月)、「とくダネ!」のレポーター歴15年の田中良幸が取材に向かった。情報によると、サルは南下して大田区に入ったようだという。4台のカメラも用意した。行くと早速、何か動いた。「あそこ、あれ!」「えっ、あれ? 違うね」「ネコでした。すみません」。茶色のネコだったので、後ろから見ると、サルに見えた。

   別のディレクターが声を上げた。「こ、こ、こ、トタンの隙間で動いているものがいる」。高架橋の下で40分待ったが、これもネコだった。 目撃した子どもに聞くと、「サルは結構でかかった。一瞬、威嚇してきた」「動物園で見たのは優しい感じだったけど、野生の顔は怖かった」と話す。

   現場から伝える田中によると、最後に目撃された場所から約30メートル離れたところが多摩川の河川敷だ。「いずれの場所にも山があるようなところではないんです。周りはマンションばかりです」。なぜ、サルが来ているのか。

   動物研究家のパンク町田氏によると、「力の弱いはぐれたサルが新天地を求めて、暖かいところへ移動している可能性もあります。また、都心にいると、人馴れし、行動もだんだん派手になります。野生のサルにエサを与えると凶暴する可能性がありますので、見つけたら捕まえようとせず、警察や役所に連絡することが大事」と呼び掛けている。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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