米国大統領選はバイデン氏が大接戦を競り勝ち、過半数の選挙人を獲得し当選を確実とした。7日(2020年11月)には地元のデラウェア州で「分断ではなく、結束。赤の州でもなく、青の州でもなく、アメリカ合衆国だ」と呼び掛けた。一方、トランプ氏は「敗北」の報道を知ったのは、ワシントン郊外のゴルフ場でプレー中だった。「選挙はまだ終わっていない。法廷闘争で争う」と発表しているが、翌日も連続してゴルフに出掛けた。
トランプ氏の身内からも諦めの声が出ている。CNNによると、メラニア夫人と長女のイバンカ氏の夫のクシュナー上級顧問が敗北を認めるよう説得しているという。トランプ氏の側近で前ニュージャージー州知事も「法廷闘争の権利はあるが、証拠をみせてほしい」と指摘している。大統領の周辺のスタッフは転職先を探しているという話もある。
各国首脳、バイデンにお祝いコメント。菅さんはツイッターで
スタジオにはトランプ氏の勝利を予想していたジャーナリストの木村太郎と、バイデン氏勝利を予想したテレビプロデュサーのデーブ・スペクターが出演した。
司会の小倉智昭「木村さんはまだあきらめていない?」
木村氏「個人的には、とっくに敗北宣言しています」
小倉「デーブはバイデン氏勝利を当然のように思っているんでしょ」
スペクター氏「でも、トランプ氏に投票した7000万人のひとたちを軽視してはいけませんね」
丸田佳奈(産婦人科医)「私はトランプ氏が徹底的にやった方がいいと思います。支持した人が半分ぐらいいるんですから」
バイデン氏の当選が確実となったため、各国の首脳はお祝いのコメントを出した。日本の菅首相も日本時間のきのう8日(2020年11月)、ツイッターで「心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために、またインド太平洋地域および世界の平和、自由および繁栄を確保するために共に取り組んでいくことを楽しみにしております」と贈った。
トランプ氏はまだ敗北宣言をしていない時期になぜ出したのか。政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は「他国に後れを取らないように状況を見て、1番手にならなくていいが、第1グループには位置したいというのが基本方針だった」とみる。1位はカナダ、続いてイギリス、フランス、イタリアで、その次が日本、その後がドイツだった。
小倉「トランプさんが大統領になった時は、安倍さんが結構早くトランプ・タワーに行き、それからの付き合いになったんですよね」
木村氏「早すぎても遅すぎてもいけない。たぶん、イギリスのジョンソン首相が出したので、もう大丈夫だなと思ったのでしょうね」