昭和26年。日本は復興期を迎え、人々の生活も豊かさを取り戻しつつあった。裕一(窪田正孝)はラジオドラマやレコードづくりで大忙しの毎日だった。娘の古山華(古川琴音)は19歳になった。人の役に立つ仕事をしたいという気持ちになり看護婦への夢に向かって、看護学校へ通い勉強の日々を送っていた。
裕一の幼馴染みの村野鉄男(中村蒼)は裕一の同期の作曲である木枯正人(野田洋次郎)とつくった「湯の町エレジー」がヒットした後、少し行き詰まっていた。
裕一には母校の小学校から校歌の作曲依頼がくる
鉄男は映画の主題歌を依頼されるが、その映画のテーマは家族の絆だった。貧しくてすさんだ家庭で育った鉄男には書くことができなかったのだ。
裕一「大将、作詞断ったって聞いたけどなんかあったの?」
鉄男「なんか気乗りしなかっただけだ」
ちょうどその頃、裕一に福島の母校の小学校から新しい校歌の依頼がくる。裕一は鉄男に作詞を依頼する。
裕一「大将に詞を書いて欲しい」 (NHK総合あさ8時放送)