伊藤健太郎は裕福な家庭で過保護に育ったようだ。14歳でモデルを始め、2歳年上の彼女が下積み時代を支えた。しかし彼女に暴力をふるい、猫の首まで絞めた。彼に群がるのは"金のなる木"と甘やかす業界関係者ばかりになった。伊藤には酷だが、これを機に10年ぐらい芸能界から離れ、肉体労働でもいい、社会勉強をしたらどうか。今のままでは人間としてダメになってしまうと思う。

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米国でも日本でも優秀なのは留学生、それも中国からの学生が多くを占める。彼らの頭脳に頼るしかないのが現実なのだ。

習近平国家主席
習近平国家主席

   新潮が連続追及している「中国千人計画」は、朝日新聞やニューズウイーク日本版でも取り上げている。だが、今週の新潮で70代の東大名誉教授もいっているように、「日本で国家プロジェクトに参加するような最先端の大学の研究グループでは、実験を担う博士課程の院生の多くが中国からの留学生です。このような現実の中で、日本の科学技術の海外流出を防ぐ手段はまず考えられません」

   要は、アメリカでも日本でも、優秀なのは留学生、それも中国からの学生が多くを占めるため、彼らの頭脳に頼るしかないのが現実なのだ。ちなみに東大では4194人の留学生を受け入れているが、中国からは2505人で、韓国の372人をはるかに上回るそうだ。

   また、シャープのように倒産した会社の優秀な技術者が、中国企業から高額な給与で誘われるケースも多い。中国人の留学生に、故郷へ帰る時には頭の中にある「機密情報」だけを置いていけといっても無理な話である。私見だが、スパイ防止法を厳しくしろという次元の話ではなく、どうやって日本の若者の頭を優秀にするのかという、100年先を見据えた国家プロジェクトを考える時だと思う。中国恐るべしである。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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