米国でも日本でも優秀なのは留学生、それも中国からの学生が多くを占める。彼らの頭脳に頼るしかないのが現実なのだ。
新潮が連続追及している「中国千人計画」は、朝日新聞やニューズウイーク日本版でも取り上げている。だが、今週の新潮で70代の東大名誉教授もいっているように、「日本で国家プロジェクトに参加するような最先端の大学の研究グループでは、実験を担う博士課程の院生の多くが中国からの留学生です。このような現実の中で、日本の科学技術の海外流出を防ぐ手段はまず考えられません」
要は、アメリカでも日本でも、優秀なのは留学生、それも中国からの学生が多くを占めるため、彼らの頭脳に頼るしかないのが現実なのだ。ちなみに東大では4194人の留学生を受け入れているが、中国からは2505人で、韓国の372人をはるかに上回るそうだ。
また、シャープのように倒産した会社の優秀な技術者が、中国企業から高額な給与で誘われるケースも多い。中国人の留学生に、故郷へ帰る時には頭の中にある「機密情報」だけを置いていけといっても無理な話である。私見だが、スパイ防止法を厳しくしろという次元の話ではなく、どうやって日本の若者の頭を優秀にするのかという、100年先を見据えた国家プロジェクトを考える時だと思う。中国恐るべしである。