若林有子アナが「この言葉、ご存じでしょうか?」と紹介したのは「メイクおじさん」。新型コロナウの影響で、ファンデーションやリップなどでメイクをする中年男性が増えており、そんな彼らのことを指すという。
メイクサロン「イケメン製作所」銀座本店では、顔に合ったメイクを施術し、メイクをレクチャーしているが、男性がここを訪れる理由の多くはリモート会議での見栄えをよくするため。「イケメン製作所」の手塚拓海代表は「30~50代が7~8割で、月に2500人が訪れたこともある」と話した。
物流企業の56歳は「テレワーク会議で見栄えがよくなれば」と訪れ、目元と髭剃り跡をメイクして45分で完成。「若返った」と変身を喜んだ。靴販売会社の代表の44歳は「目つきが悪いと言われるので、安心感を与える顔にしたい」と訪れて、希望通りに変身。「顔にくすみがあり、リモート会議で暗く映りがち」と訴えた塾経営の33歳は、メイク後にリモート会議に臨み、社員たちから好評で「1回やったら戻れない。病みつきになります」とニッコリ。
出かける前に夫婦2人で鏡台の前に並んで化粧する?
最近、女性誌でも男性誌でも、男性メイク特集が組まれている。男性用化粧品市場も右肩上がりで、今年は過去最高の1200億円超え。阪急メンズ東京では「男性のメイクアイテムの使用者は多く、売り場を拡大した」と話す。
モデルでタレントのアンミカ「メイクをしたほうが清潔感はあるし、自信がみなぎっている顔になっている。初対面では最初の5秒の印象が大事だから、おじさんメイク賛成です。脱毛している男性も多いんですよ」
ロンブー田村淳は「僕らの業界はみんなメイクおじさんだけど。若返るというよりは、みんな目力が上がってように見せたいのだろう」
立川志らく「私も月~金はメイクおじさんだが、噺家は若く見られるより、年取って見えるほうが魅力的。私は髪を黒く染めているが、落語仲間からはバカと言われる」
俳優の上地雄輔「コロナでマスクをしていることが多いから、目元のイメージが大事になっているのかもしれない。マスクを外して初めて、あ~、そんな口や鼻だったのねと思うことがある」
国山ハセンアナが「メイクをした男性の多くは内面にも変化があったと話している」と言うと、アンミカも「形から入るのもいい。営業の人にはいいのではないか」と指摘。
しかし志らくは「出かける前に、夫婦2人で鏡台の前に並んで化粧するようになるのかもしれない」と、少しうんざりした様子だった。