放送中の8時45分(2020年11月6日)に、トランプ大統領の緊急会見の中継が入った。大統領選の郵便投票で不正が行われていて、私の勝利が奪われようとしているという、相変わらずの主張なのだが、「モーニングショー」の視聴者がある変化に気付いた。「トランプ大統領のネクタイが、赤ではなく、赤と青のストライプなのは、敗北宣言なのでしょうか」と、番組のLINE質問コーナーに疑問を送ってきたのだ。
司会の羽鳥慎一は「ああ、われわれも言われるまで気が付きませんでした。どうなんでしょうか、小西さん」と、ゲスト解説者の国際教養大大学院の小西克哉・客員教授に聞く。「まあ、トランプ氏は縞々はしないですね。勝負カラーは赤ですから」
吉永みち子(ノンフィクション作家)「会見も元気がないし、うつむいて原稿を読んでいるようで、これまでと全然違いますよね。これに赤でないネクタイと、3つ一緒になると、なにがしかのメッセージかなと受け取れなくもなくない」
破産と訴追...息子も「俺たち、負けると本当にヤバいことになる」
トランプ氏がしょぼくれるのも当然で、ホワイトハウスを後にした"前大統領"を待っているのは、破産と何件もの訴追と予想されている。所有するカジノやゴルフ場、ホテルビジネスはことごとく経営不振で、約445億円の負債を抱えているという。1000億円という報道もある。大統領就任中は返済期限を延長できるが、民間人になると、裁判所から破産認定、資産売却・没収を執行されてしまうのだ。
さらに脱税疑惑もある。これまで所得税を払っておらず、ようやく収めた2016年、17年もたった8万円だった。家族の住宅をオフィス扱いにし、独特のヘアスタイルのカット代750万円も経費で落とすありさまだた。
小西教授「大統領には行政特権のようなものが多々あって、刑事訴追も免れることができます。トランプ氏は国税庁の監査対象にもなっていて、多額の罰金、脱税で逮捕ということもあり得ます」
トランプ氏本人だけでなく、長女のイバンカ補佐官にもヘアメイク代1050万円の経費扱い、ファミリー企業からの多額の顧問料受け取り疑惑などが、ニューヨーク・タイムズ紙に指摘されている。長男のトランプJrも「俺たちは、負けると本当にヤバいことになる」と話していると報じられた。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「前の大統領が訴追されるなんて、これまでなかったことですよね。韓国みたいになっちゃう」
バイデン氏が恩赦にして、「和解」を演出するのではないかという見方もあるようだ。