大野智とシングルマザーA子の9葉の写真。沖縄の海、大野が好きな釣り船の上。A子を両腕で優しく抱きかかえる。A子の左の薬指にはリング。大野はA子と沖縄の離島に移住する予定だった。しかし文春記者が島を訪れると、2人が夢見た2000坪の土地は雑草だらけだった。何があったのか。

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現代によると、将来、トヨタの売り上げが5分の1になり、30万人の雇用が失われる。電気自動車テスラなどの躍進による影響だ。

テスラの動向に注目が集まる(同社公式サイトより)
テスラの動向に注目が集まる(同社公式サイトより)

   現代から1本。近い将来、トヨタの売り上げが5分の1になり、30万人の雇用が失われるという特集を組んでいる。自動車や家電などに搭載される小型モーターで世界トップシェアの日本電産の創業者である、永守重信会長がジャーナリストの井上久男にこういったという。

   「将来的に電気自動車(EV)の価格は5分の1になるでしょう。単純計算すれば、自動車メーカーの売上高が5分の1になることも十分あり得るということです」

   三井住友銀行が試算したところによると、EVの車両コストと5年間の維持費を加えた費用は、2017年度の326万円から2030年度には256万円に下がるという。電気自動車の新興勢力テスラのイーロン・マスクCEOは、ガソリン車よりも安いEVを開発するといって、2023年頃には2万5000ドル(約260万円)の安価なものを発売する計画を発表している。

   今年7月には、テスラの時価株式総額がトヨタを上回った。そのテスラでは、

   「車体後部の一部を単一の大きな型を使って一括で造っている。既存の自動車メーカーでは見たことのない製造ラインだ。これで通常なら70部品必要なところが1部品に減った。車体重量は30%減り、コストも大きく削減できる」(大手自動車メーカーの技術者)

   日本電産は「トラクションモーターシステム」を核に、ステアリング、ブレーキなど自動運転にも関わる幅広い分野に領域を広げ、EVの基本骨格となる「プラットフォーム(車台)」を提供することを目指しているそうである。

   まさに自動車が「走るスマホ」になり、値段も下がるが、従業員数も減っていくことは間違いない。今走っている多くの自動車がEV車に取って代わられる時、日本にはどんな産業が残るのだろうか。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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