大野智とシングルマザーA子の9葉の写真。沖縄の海、大野が好きな釣り船の上。A子を両腕で優しく抱きかかえる。A子の左の薬指にはリング。大野はA子と沖縄の離島に移住する予定だった。しかし文春記者が島を訪れると、2人が夢見た2000坪の土地は雑草だらけだった。何があったのか。

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サン毎によると、菅のブレーン・竹中平蔵は「デジタル化を推し進める裏にはマイナンバーカードを広める思惑がある」という。

竹中平蔵パソナ会長
竹中平蔵パソナ会長

   そんな菅の最大のブレーンが竹中平蔵パソナ会長だ。サンデー毎日で、ジャーナリストの鈴木哲夫が、一緒に出たテレビ番組で、竹中が語った言葉を紹介している。デジタル化を推し進めようとする裏には、マイナンバーカードを広めたいという思惑があるのではないかという問いに、

   「改革に反対する人はみんな、そう言うんです。私が小泉内閣でやった時、小泉さんが最初に言ったのは『総論ではなく各論をやれ』と。各論をやっていく中で、総論は浮かび上がってくる。(中略)菅政権は各論をやる内閣」

   竹中は、各論先行は戦術でもあるともいったそうだ。

   「菅首相に申し上げたのはアーリー・スモール・サクセス。(中略)ハンセン病の裁判で政府が敗れ、厚生労働省は控訴すると言っていました。でも、小泉さんは『違う。敗北を認めろ。政府は患者の側に立て』と決断しましたよね。その時『あれ?この内閣は今までと違う』と期待が膨らんで。菅内閣はその時のようなものではなく、何をやるかは違いますが、例えば、携帯の値下げは分かりやすいスモール・サクセス。各論が前面に出ているのは、そういう意味もあるんじゃないでしょうか」

   なるほど。国民に拍手を持って受け入れられることを全面に出しながら、裏では、国民の自由や権利を縛る悪辣なことを考えろということだな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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