サン毎によると、菅のブレーン・竹中平蔵は「デジタル化を推し進める裏にはマイナンバーカードを広める思惑がある」という。
そんな菅の最大のブレーンが竹中平蔵パソナ会長だ。サンデー毎日で、ジャーナリストの鈴木哲夫が、一緒に出たテレビ番組で、竹中が語った言葉を紹介している。デジタル化を推し進めようとする裏には、マイナンバーカードを広めたいという思惑があるのではないかという問いに、
「改革に反対する人はみんな、そう言うんです。私が小泉内閣でやった時、小泉さんが最初に言ったのは『総論ではなく各論をやれ』と。各論をやっていく中で、総論は浮かび上がってくる。(中略)菅政権は各論をやる内閣」
竹中は、各論先行は戦術でもあるともいったそうだ。
「菅首相に申し上げたのはアーリー・スモール・サクセス。(中略)ハンセン病の裁判で政府が敗れ、厚生労働省は控訴すると言っていました。でも、小泉さんは『違う。敗北を認めろ。政府は患者の側に立て』と決断しましたよね。その時『あれ?この内閣は今までと違う』と期待が膨らんで。菅内閣はその時のようなものではなく、何をやるかは違いますが、例えば、携帯の値下げは分かりやすいスモール・サクセス。各論が前面に出ているのは、そういう意味もあるんじゃないでしょうか」
なるほど。国民に拍手を持って受け入れられることを全面に出しながら、裏では、国民の自由や権利を縛る悪辣なことを考えろということだな。