大野智とシングルマザーA子の9葉の写真。沖縄の海、大野が好きな釣り船の上。A子を両腕で優しく抱きかかえる。A子の左の薬指にはリング。大野はA子と沖縄の離島に移住する予定だった。しかし文春記者が島を訪れると、2人が夢見た2000坪の土地は雑草だらけだった。何があったのか。

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新潮によると、菅のタニマチ企業が神奈川県の県有地の払い下げで2億円儲けた。黒岩祐治県知事の記者団への釈明が苦しい。

黒岩祐治知事(神奈川県ホームページより)
黒岩祐治知事(神奈川県ホームページより)

   さて、菅義偉首相は、日本学術会議問題で立ち往生している。言を左右にではなく、意味不明のいい訳を延々繰り返しているだけだから始末が悪い。アメリカ大統領選はバイデンが勝利しそうだ。だが、トランプという男は敗北しても「よき敗者」にはならず、最後まであがくといわれている。

   菅も、この問題でこれ以上紛糾すれば、解散に打って出るのではないかといわれているようだ。選挙が終われば国民は忘れるはずだ。もしそうなら、この手法も安倍譲りである。

   新潮が追及している、菅のタニマチ企業が、神奈川県の県有地を安値で払い下げてもらい、それを転売して2億円ものカネを手に入れたのではないかという疑惑もある。今週の新潮は、菅と親しい黒岩祐治県知事がこの問題を記者たちに問われてした「釈明」が「苦しいいい訳」だと、一つ一つ例を挙げて批判している。

   問題になっている「(有)成光舎」の河本善鎬代表が、問題の土地の周辺を購入したのは2006年と2013年。「県有地の売却を事前に知って、狙って周囲の土地を購入していたのでは」(神奈川県内の不動産関係者)と見られているそうだ。しかも、売った地権者のところへ、2015年頃、神奈川県警が来たというのである。事件性があるから、成光舎とのやり取り、いくらで売ったのかを聞かれたそうだ。

   その後、何もなかったそうだが、もしかすると、どこかが捜査をストップさせたのでは?そう勘繰りたくもなる。「かながわ市民オンブズマン」の大川隆司弁護士が、県民に不利益になる土地の売買を行った疑いがあるといっている。まだまだ火種は尽きないようだが、菅さん、大丈夫かね。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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