行列のできる名店の"門外不出のレシピ"に迫るコーナー「教えて名店さん!」。きょう4日(2020年11月)は「ホットケーキ」がテーマだった。
埼玉・草加市のとあるカフェは、4センチを超える極厚ホットケーキが看板メニューだ。むっちりむちむち、しっかりした弾力が楽しめるホットケーキを家庭で作る方法を、店主の今井慶子さんが公開した。
クリームチーズを入れると甘じょっぱくなり、飽きずに食べられる
最初に薄力粉(75グラム)、ベーキングパウダー(5グラム)、グラニュー糖(20グラム)をふるいにかける。
今井さん「ダマになったり粉っぽさが残ってしまったりするので、ちゃんとふるった方がおいしく焼き上がります」
ボウルに卵(M、1個)と牛乳(47ミリリットル)を入れ、15秒ほど混ぜてなじませたら、ふるった粉を入れてさらに混ぜる。混ぜすぎると生地に粘りが出て膨らみづらくなってしまうので、20秒を目安にざっくり混ぜ合わせる。
冷蔵庫で冷やしておいたクリームチーズ(50グラム、ラップで包んでおく)を手で温めながら柔らかくし、生地に加えて20秒ほど混ぜる。
今井さん「甘じょっぱく、最後まで飽きずに食べられます。粒はあえて大きかったり小さかったりと残しておいて、叩くようにつぶすようにざっくり混ぜ合わせます」
大きいフライパンしかなければ「生地にマヨネーズ」試してみて
極厚に仕上げるポイントの一つが「直径16センチの小ぶりなフライパン」だ。中火にかけて温めたら、一度ぬれ布巾でジューッという音がしなくなるまで冷ます。フライパンの底の温度を均一にすることで、焼きムラの防止になる。
溶かしバター(適量)の上澄みだけを紙タオルに取り、フライパン全体に塗る。不純物が少ないため、これも焼きムラ防止になる。
生地を流し入れたら、火が消えるか消えないかくらいの超弱火にする。生地が一気に固くならず、じわじわと立ち上がることで極厚&むちっと食感に仕上がる。
5ミリ幅に切ったりんご(4分の1個)を生地の表面にまんべんなく並べたら、ふたをして8分焼く。りんごの自然な甘みがプラスされるだけでなく、水分のおかげで最後まで食べやすくなる。
8分後、ふたを取って裏返したらまた8分焼く。4等分にして盛り付けたら、名店の極上ホットケーキの完成だ。
馬場典子アナウンサー「女子栄養大学の浅尾貴子さんによると、16センチのフライパンを持っていない場合はたまご焼き器がおすすめだそうです。ふたはアルミホイルをかぶせれば大丈夫ということです。両方持っていない方のために、普通の大きいフライパンで焼く方法も教えてもらいました。マヨネーズ大さじ1杯を生地に加えると、油の作用で生地がふくらみやすくなるそうです。マヨネーズの味は熱で飛んで気にならないということで、ぜひ試してみてください」