高校3年生のときに両親を事故で亡くした安達桃子(有村架純)は大学進学を断念し、3人の弟たちを養うため、親戚の紹介で就職した江戸川区内のホームセンター「T's Craft & Home」に就職した。ホームファッション売り場で働いて9年がたち、27歳の桃子は「あいつら幸せにするって決めたんで、私」という口癖の通り、和輝(20)、優輝(17)、朝輝(14)の3人の弟たちの幸せを何よりも大切に考える一家の大黒柱だ。
クリスマス商戦プロジェクトの責任者となった桃子は、最初の打ち合わせの席で、配送部を代表してプロジェクトに参加している4歳年上の吉岡真人(林遣都)が自分と似た価値観を持っていることを知った。その後、桃子が翌日に修理しようと思っていた壊れた地球儀のキーホルダーを、その夜のうちに真人が直してくれたと分かり、桃子は真人に恋心を抱くようになった。
心に傷を負う真人も次第に桃子に惹かれていく
料理をしながら恋の歌をノリノリで歌う桃子の様子から、誰かに恋していることをしった弟たちは、一本気で不器用な『姉ちゃん』が傷つくのではないかとを心配する。
一方、真人も一緒にプロジェクトを進めるうちに桃子に惹かれるようになっていた。しかし、真人は過去にある事件を起こし、そのために母親の貴子(和久井映見)は公立小学校の教師を辞め、弁当屋「藤吉」でパートとして働いている。父親は3年前に亡くなり、今は貴子と2人暮らしだ。心に傷を負い、これまで恋愛を避けてきた真人の心を桃子が動かしたのだ。
その真人からプロジェクトへの協力を頼まれた配送部の上司・高田悟志(藤木直人)が、桃子の上司であるホームファッション売り場チーフ・市原日南子(小池栄子)と会うと、なんと市原は高田の笑顔を見て「ムッチャ好きな顔」と一目惚れしてしまう。
そんなある日、安達家では、桃子の幼馴染み・浜野みゆき(奈緒)と親戚の保護司・川上菊雄(光石研)を呼んで鍋パーティーをすることになった。ところが当日、桃子は仕事でミスをしてしまい、急きょ商品を客の自宅まで届けることになった。
その場にたまたま居合わせた真人が桃子を車で送っていくが、真人は助手席に乗った桃子の手がなぜか震えているのに気づく。
桃子の親戚の川上が真人の保護司であることから、桃子と真人の恋は思わぬ展開を見せることになる。(よる9時放送)
寒山