巨人の菅野智之は今年、最高のシーズンになった。開幕から無傷の13連勝という快挙を成し遂げ、来シーズンは念願の大リーグ入りが実現しそうだ。野崎萌香という人気モデルが支えてくれる愛妻になるという。ただ大リーグで成功した日本人選手のジンクス「年上女房」でないことがちと心配だが。

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   巨人軍の菅野智之投手(31)は今年、自身にとって最高のシーズンになった。開幕から無傷の13連勝という快挙を成し遂げ、来シーズンは念願の大リーグでプレーすることが実現しそうである。そんな菅野に足りなかったのが内助の功だった。イチローでもダルビッシュでも、支えてくれたのは愛妻の存在だった。

   だが心配無用だと、フライデーが恋人、それも結婚間違いない付き合いをしている女性がいると報じている。都内の高級スーパーで、2人揃って1万円の牛ヒレ肉などを買い求めている姿が載っている。186センチの菅野に劣らず166センチという女性にしては背の高い彼女は野崎萌香(30)、人気モデルだそうだ。

   買い物を終えると2人して、菅野の愛車・レンジローバーで愛の巣へ帰っていったという。彼女は菅野から「合カギ」も持たせてもらっているようだ。心配が一つある。大リーガーになって成功した日本選手の多くが「年上女房」であることだ。過酷な戦いに疲れて帰ってくる亭主を、いたわってくれる"優しさ"が彼女に備わっていれば問題ないのだが。

  • 菅野智之投手(読売巨人軍公式サイトより)
    菅野智之投手(読売巨人軍公式サイトより)
  • 菅野智之投手(読売巨人軍公式サイトより)

文春によると、「絶対にあってはならない」橋の手抜き工事の業者のバックに宮内秀樹農水副大臣がいる。事は人命にかかわる大問題だ。

宮内秀樹農水副大臣(本人の公式サイトより)
宮内秀樹農水副大臣(本人の公式サイトより)

   今週の文春の巻頭は、中央自動車道天神橋などの耐震補強工事の指名入札を、元請けから6億円で落札した建設会社「大島産業」(福岡県宗像市)による、「絶対にあってはならない手抜き工事が行われて」(二次下請けの「吉岡建築設計」の吉岡史人会長)いたという告発レポートである。

   2年前に起きた熊本地震で、橋が崩落して道路が不通になるなどの被害が発生したことを受けて、国交省が全国的に、崩落したのと同じ「ロッキング橋」を補強するべく、急ピッチで進めていた中の一つだ。手抜きで橋が崩落すれば、どのようなことが起きるかは素人でも分かる。それも現場からはるか遠い福岡県の会社がなぜ落札したのか?

   吉岡建築設計の社員が東京・日野市にある「緑橋」の工事を終えた現場に入ると、「工事を終えたばかりの橋脚の下に、鉄筋が野晒になって放置されていたのです」。また反対車線側でも、鉄筋が一部入っていないことが発覚した。大島産業の現場責任者が慌てて、「壊して、やり直すか」といったが、結局、やり直しはされずに、「誰にもいうなよ」とかん口令が敷かれたそうだ。

   それ以外でも、これまで大島産業では元社員が会社からパワハラを受けた、未払いの残業代を払えという訴訟(最高裁で約1500万円払えという判決が出た)などを起こされている。

   こんな会社が、国交省の事業に入り込むことがなぜできたのか。そのカギを解くのが、ここと、この9月に農水副大臣に抜擢された宮内秀樹衆院議員(二階派)との"密接"な関係だというのである。宮内は元々国交副大臣を務めた渡辺具能衆院議員の秘書で、国交政務次官などを歴任しているから、国交省ににらみがきく。大島産業の50周年祝賀会では、宮内が代表発起人となって挨拶したそうだ。また大島は、「宮内が政治家になれたのは俺のおかげ」だと常々いっているという。

   だが、事は人命にかかわる重大な問題である。大島産業側は、手抜き工事には当たらないと答え、宮内は「第三者からの問い合わせには回答しておりません」と沈黙。吉岡建築設計は、元請けに調査を依頼し、「緑橋」の所有者である日野市に告発文を送付したそうだ。

   権勢を振るう幹事長派閥だからといって、このようなことがまかり通っていいはずはない。文春のいうように、一刻も早い調査と、丁寧な説明がなされなければならないこと、いうまでもない。

GOTOトラベル(イメージ)
GOTOトラベル(イメージ)

「GoToトラベル」のいい加減さが目にあまる。「タッチコンパニオンプラン」「OLセクハラごっこ」の旅館を認めるのか。

   文春は連続して「Go To」トラベルの杜撰さを告発しているが、今回は、これで行ける伊豆の旅館が、「タッチコンパニオンプラン」「OLセクハラごっこ」などと謳っているし、熱海の有名旅館は、「シースルーコンパニオンプラン」という透け透けの下着姿を売りにするところも入っているように、どういう基準で指定したのかが問われる旅館、ホテルが多くあると報じている。

   JTBのエライさんや政治家たち御用達の旅館やホテルではないのかと、疑いたくなる。密はいけないとメディアが日々連呼しているのに、メディアの親玉である時事通信の境克彦社長自らが、大人数での呑み会、カラオケをやっていたと社内報でバラされ、謝罪と報酬の一部を返上することになったと、文春が報じている。バカというしかない。

   同じ文春に、酒飲み話にいいネタが載っている。日本人にコロナの重症者が少ないのは、ネアンデルタール人の遺伝子がないからだという「学説」を、沖縄科学技術大学院大学のスバンテ・ペーボ教授が研究し、判明したというのだ。おかしなものではない。イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に発表したのである。約6万年前に、ネアンデルタール人とヒトが交配して、その遺伝子が受け継がれているというのだ。何やら夢のある話ではある。今夜、月でも眺めながら、6万年前のことに思いを馳せてみようか。

   デービッド・アトキンソン(55)というアナリストは「菅首相の指南役」だそうだ。菅がつくった有識者会議「成長戦略会議」のメンバーにも選ばれたが、そこには竹中平蔵パソナ会長もいるから、結論は聞かなくてもわかる。アトキンソンは、オックスフォード大学を出て、ソロモン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックスなどを経て、東京支社で流暢な日本語を活かして財を築いたらしい。

   彼のように、肩書が超一流で、しかも日本語が喋れれば、日本人社会に入り込むのは容易いだろう。しかも茶の湯に親しみ、軽井沢に茶室付きの別荘まで造ってしまうのだから、私のような日凡人(ニボンジン)以上に、日本の心を理解する外国人なのであろう。

   彼は、この国を観光立国にせよと説く。だが、インバウンドにばかり頼るやり方は、コロナ禍で見直しを迫られている。また彼は、中小企業の再編や産業構造の見直しを提唱している。だが、中小企業への依存度が高いこの国で、儲からない、将来性がないなどという理由で中小企業を潰すという彼の考え方は、受け入れられないだろう。

石川雅巳千代田区長(本人のフェイスブックより)
石川雅巳千代田区長(本人のフェイスブックより)

石川雅巳千代田区長の職権乱用疑惑が議会の百条委員会で追及されるが、新潮によると、女房が「悪質な嫌がらせだ」という脅迫文書を送ってきたそうだ。

   さて、東京・千代田区長の石川雅巳の「職権乱用」疑惑は、議会に百条委員会が設置され、追及されることになった。1億2000万円もするタワマンを、三井不動産レジデンシャルから「事業協力者住戸」として購入したというもので、三井側は認めているのに、本人は知らなかったと、いい張っている。

   醜い限りだが、亭主が恥を知らないと女房にまで"感染"するのではないかと新潮が報じている。百条委員会へ出席を求めると、手書きのFAXや封書で、「悪質な嫌がらせ」「善悪の判断もできない」「知的レベルを疑う」などという、「脅迫ともとれる文言まで見られる」(区政関係者)ものを送ってきたそうだ。

   石川の任期は来年(2021年)1月まで。このままでは退職金約2400万円を懐に入れ、あわよくば次期選挙にも出るかもしれないといわれているようだ。だが、千代田区民は賢明なはずだから、そんなことは許さないだろう。

三浦春馬さん
三浦春馬さん

三浦春馬ら有名人の自殺とコロナ禍が影響しているのだろうか。女性の自殺が増えていて、「いのちの電話」が大ピンチだ。

   ところで、「いのちの電話」というのをご存じだろうが、どういう成り立ちで、どのように運営されているのかを知る人は多くないのではないか。これは新潮によると、ドイツ人の宣教師、ルツ・ヘットカンプ女史の提唱で1971年に開設された。日本にも全国に50カ所のセンターがあり、行政からの助成もあるが、運営費用の大半は寄付によって賄われているそうだ。

   相談員はボランティアで、自ら数万円の参加費を払って1~2年の研修を受けた後、活動に参加することができるという。だが、20年前に8000人近くいた相談員は現在6000人程度と減少し、慢性的な人手不足に加えて、このコロナ禍が暗い影を落としているというのである。

   美智子上皇后は、新聞に掲載された、「いのちの電話 運営ピンチ」「相談員不足が深刻化」という記事を読み、とても心配されているそうだ。貧困は深刻化し、子どもにお米を食べさせられないシングルマザーも少なくないという。

   さらにこのコロナ感染拡大で、女性の自殺者が増えているが、心配なのは女子高生の自殺者が増えているということである。8月の女子高生の自殺者は22人にもなった。一昨年、昨年は3人だった。三浦春馬たち有名人の自殺が女子高生たちに何らかの影響を与えたことも考えられるが、さらに深刻なのは、切羽詰まって「いのちの電話」にすがろうとしても、なかなかつながらなかったりすることだ。携帯電話料金値下げより深刻で、早急に手を打つべき問題だと思う。

誰でも老後はくるが...
誰でも老後はくるが...

文春も現代を見習って「一人遺された夫への処方箋」なる企画をやっている。毎週こんな記事、読む気にならないな。

   さて、このところ、文春の現代化が目立つ。今週も「一人遺された夫への処方箋」なる企画をやっている。現代の巻頭特集は「夫婦はどちらかが死んでからが本当の人生」。現代は同じような企画ばかり毎週やるので、タイトルを見ただけでは、どの週のか分からない。失礼だが、こんな特集を毎週読みたくないと思うが、私の古巣でもあり、読んでみた。

   どちらが先に死んでも、遺されたほうは、なかなか立ち直れないようだ。有名人の夫のやっていたことを引き継いだり、月に1度、「お月見」を楽しんでいたりしていた夫を思いながら、その習慣を続けている妻。

   中でも大変なのは、突然、片方に死なれてしまうことである。銀行の預金を暗証番号がわからず引き出せない。だから遺言書を書けという、いつもの話になるのだが、日本財団の調査によると、遺言書を作っているのは4.9%しかいないという。

   よくいわれることだが、妻が亡くなった夫と、夫が亡くなった妻とでは、妻のほうが長生きである。夫は平均で10.3年だが、妻は16.5年だそうだ。男が短命なのは、料理や家事を妻任せにしてきたことも関係しているのだろう。私も、簡単な料理や洗濯機を回すことはできるが、アイロンをかけたり畳んだりすると思うと今からうんざりする。

   カミさんがいなくなると寂しいだろうが、私の場合は、ケンカ相手がいなくなることだ。ケンカするほど仲は良くはないが、さりとて、壁を相手にケンカするのもな~。私には死んだ後の楽しみがある。2年前に亡くなった愛犬モエと再び出逢えることだ。死後の世界は無だというのもいるが、いいではないか、死んだ後を知るものは一人もいないのだから。とまあ、こんな読み方をしたのだが、毎週、このような記事を読む気にはならないな。(文中敬称略)

   【絶対当たらない馬券術】

   先週もバッチリ的中。今週も当たったら、タイトルを変えようと思う。今週は天皇賞秋。アーモンドアイの芝GⅠ8勝の大記録がなるかが焦点だ。安田記念でグランアレグリアに完敗したのが心配だ。出遅れ癖と道中の走りがスムースでないところなど、問題点はあるが、それでもアーモンドが勝つと信じるのは鞍上のルメールの腕である。

   先週の菊花賞で、コントレイルにピタリと付けて外に出させず、福永に「馬がエキサイトした」したといわせた騎乗ぶりはすごかった。直線に向いて、コントレイルの福永が焦って早く仕掛けると、少し遅れて追い出し、あわやというシーンを作り出した。福永とは技量が何枚も上である。

   ルメールならやってくれる。アーモンドからの馬単流しで、相手はほとんどクロノジェネシスで間違いない。クロノが勝つシーンまであると思っている。あとはダイワギャグニーとダノンプレミアムを少々。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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