巨人の菅野智之は今年、最高のシーズンになった。開幕から無傷の13連勝という快挙を成し遂げ、来シーズンは念願の大リーグ入りが実現しそうだ。野崎萌香という人気モデルが支えてくれる愛妻になるという。ただ大リーグで成功した日本人選手のジンクス「年上女房」でないことがちと心配だが。

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「GoToトラベル」のいい加減さが目にあまる。「タッチコンパニオンプラン」「OLセクハラごっこ」の旅館を認めるのか。

   文春は連続して「Go To」トラベルの杜撰さを告発しているが、今回は、これで行ける伊豆の旅館が、「タッチコンパニオンプラン」「OLセクハラごっこ」などと謳っているし、熱海の有名旅館は、「シースルーコンパニオンプラン」という透け透けの下着姿を売りにするところも入っているように、どういう基準で指定したのかが問われる旅館、ホテルが多くあると報じている。

   JTBのエライさんや政治家たち御用達の旅館やホテルではないのかと、疑いたくなる。密はいけないとメディアが日々連呼しているのに、メディアの親玉である時事通信の境克彦社長自らが、大人数での呑み会、カラオケをやっていたと社内報でバラされ、謝罪と報酬の一部を返上することになったと、文春が報じている。バカというしかない。

   同じ文春に、酒飲み話にいいネタが載っている。日本人にコロナの重症者が少ないのは、ネアンデルタール人の遺伝子がないからだという「学説」を、沖縄科学技術大学院大学のスバンテ・ペーボ教授が研究し、判明したというのだ。おかしなものではない。イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に発表したのである。約6万年前に、ネアンデルタール人とヒトが交配して、その遺伝子が受け継がれているというのだ。何やら夢のある話ではある。今夜、月でも眺めながら、6万年前のことに思いを馳せてみようか。

   デービッド・アトキンソン(55)というアナリストは「菅首相の指南役」だそうだ。菅がつくった有識者会議「成長戦略会議」のメンバーにも選ばれたが、そこには竹中平蔵パソナ会長もいるから、結論は聞かなくてもわかる。アトキンソンは、オックスフォード大学を出て、ソロモン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックスなどを経て、東京支社で流暢な日本語を活かして財を築いたらしい。

   彼のように、肩書が超一流で、しかも日本語が喋れれば、日本人社会に入り込むのは容易いだろう。しかも茶の湯に親しみ、軽井沢に茶室付きの別荘まで造ってしまうのだから、私のような日凡人(ニボンジン)以上に、日本の心を理解する外国人なのであろう。

   彼は、この国を観光立国にせよと説く。だが、インバウンドにばかり頼るやり方は、コロナ禍で見直しを迫られている。また彼は、中小企業の再編や産業構造の見直しを提唱している。だが、中小企業への依存度が高いこの国で、儲からない、将来性がないなどという理由で中小企業を潰すという彼の考え方は、受け入れられないだろう。

石川雅巳千代田区長(本人のフェイスブックより)
石川雅巳千代田区長(本人のフェイスブックより)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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