宮崎美子61歳のビキニ姿が40年前と変わらない豊満さで可愛らしい。芸能界デビューのきっかけは大学の恋人が撮ったスナップ写真だ。篠山紀信も「あの写真には敵わない」と舌を巻いた。その彼が厚生労働省ナンバー2になり、感染症対策の最前線で活躍している。なかなかいい話ではないか。

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ポストによると、菅は情報番組でコメンテーターが何を喋るかチェックしていた。星浩と後藤謙次の回数が多かった。権力の監視役が監視されていたのだ。

   ポストは、菅をトップとする内閣官房が、テレビのワイドショーや夜のニュース番組のコメンテーターたちが、どのようなことをしゃべったのかを記録した文書を入手したと報じている。菅が官房長官のときで、今年(2020年)1月までの10か月間、255枚にもなる膨大なものである。菅は、以前、文藝春秋から出した『政治家の覚悟』という本の中で、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」と書いて、公文書管理の重要性を認めていたのに、改訂版では、そこの部分を削除していたことがわかり、批判を浴びている。

   菅という男はタイトルと違って、「覚悟のない政治家」である。安倍晋三前首相と同じで、後で問題になりそうな文書や記録は、簡単に破棄するのに、テレビのコメンテーターたちの発言は逐一チェックして、問題発言があれば容赦なくテレビ局へ怒鳴り込もうというのだから、やり方が陰険を通り越して、汚過ぎる。

   発言をチェックされている数が多いのは、『NEWS23』の元朝日新聞の星浩と『報道ステーション』の元共同通信の後藤謙次だという。この文書は、都内に住む男性が情報公開請求で手に入れたものだというが、すんなり出したのは、「文書の存在を示すこと自体が、メディアに対する牽制になっているのではないか」(政治アナリストの伊藤惇夫)。私もそう思う。

   ポストがいうように、「権力を監視するはずのメディアが、権力によって監視されるという異様な時代がやってきた」のである。

「NEWS23」の星浩氏(左端)(TBS公式サイトより)
「NEWS23」の星浩氏(左端)(TBS公式サイトより)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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