菅義偉の所信表明の評判が悪い。サン毎は、麻生太郎が国会閉会後に菅を辞任させ、新たな顔を立てて選挙に臨むこともあり得るという。
ところで、菅義偉首相の所信表明の評判が悪い。なぜなら菅のいうことには裏があるからだ。デジタル化を推進するという裏には、マイナンバーカードを普及させたいという思惑がある。2050年までには温室効果ガス排出を全体としてゼロにし、脱炭素社会を実現するという裏には、原発再稼働どころか、新たに原発をつくると意欲を見せた。
就任早々、携帯電話料金値下げや不妊治療の保険適用など矢継ぎ早に打ち出してはいるが、その羅列した中に菅がやりたい"本音"を埋め込んでいるのである。しかし、サンデー毎日で自民党関係者がこう語る。
「国を背負うは覚悟がない男が、不相応の地位を手にして戸惑っている。怖いから早く実績を手に入れたい。(中略)だが、メディアの前や国会で説明することは先送りにした。臨時国会を乗り切れなければ、菅政権自体が危うくなる」
自民党の中では、菅の答弁力のなさに危機感を抱いている人間が多くいるようだ。さらに、地元の福岡で二階派の武田良太と犬猿の中だという麻生太郎財務相が、武田を総務相に横滑りさせた菅に怒り心頭で、「通常国会開催中か、閉会後に菅首相を辞任させ、新たな顔を立てて選挙に臨むこともあり得る」(サン毎)というのである。何はともあれ、この臨時国会の菅の答弁次第で、この政権が短命に終わるかどうかはっきりしそうだ。