「夫の分身を残したい!」だいたひかるが命がけの決断 乳がん治療を止めて不妊治療再開に小林麻耶「生まれてくる子は幸せです」

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   乳がんと闘っているお笑い芸人のだいたひかる(45)が命がけの決断をした。乳がん治療を中断し、不妊治療に臨むというのだ。そもそも、不妊治療と乳がん治療は両立しない。というのは、不妊治療は女性ホルモンを増やす必要がある一方、乳がん治療は女性ホルモンを抑えなければならないからだ。

   だいたがリスクを冒してまで不妊治療をする理由は、「夫の分身を残したい」という強い思いだ。「死んじゃってもいいから子供を迎え入れたい。命に代えても欲しいものがあるというのは幸せだと思う」と話している。

   だいたは「何型? クワガタ」などのギャグで2002年、第1回「R-1グランプリ」王者。13年にアートディレクターの小泉貴之氏と結婚し、14年から不妊治療を開始。なかなか結果が出ず、2年間ほど治療のステップアップを続けていた。そのころ受けたがん検診で、右乳房に27ミリのしこりが見つかり、ステージ2の乳がんが判明する。不妊治療を断念して乳がん治療を選択しただいたは、右乳房を全摘出した。

女性ホルモンを増やす不妊治療と、抑える乳がん治療は両立しない

   しかし、その後もリンパ節への転移が見つかり、抗がん剤治療を開始。治療のため髪の毛がすべて抜けた姿も公開し、がん治療を続けていた。だが、乳がんが再発し、どん底に突き落とされた。そんな妻の姿を見た夫はある日、部屋中の壁やトイレの壁に「大丈夫」と手書きした紙を貼って励ました。だいたは「差し押さえされたみたい」と笑いながら、大いに励まされ「大丈夫と書かれた紙は一生の宝物」と話す。

   そんなだいたが行った決断が、不妊治療の再開だった。夫とは何度も話し合った末の決断だ。だいたはブログで「心残りのままでいるより、少なくとも可能性に挑戦することは命の掛買いがあると思う」と表明し、凍結していた受精卵を子宮に戻す決意をした。夫もブログで「心配で仕方ない」と告白したが、しかし夫婦の支えになった大丈夫の3文字の気持ちで、「妻を全力で支える」とコメントしている。

   現在、だいたは女性ホルモンを体の中に増やし妊娠しやすい体づくりをしているという。受精卵を子宮に戻すのは2~3か月後の予定だ。

   国山ハセン「だいたさんの笑顔が印象的でした」

   司会の立川志らくは「いろんな立場があり正解はない。逆に、子供はいい、お前が大事という決断も間違っていない」

   大学院で遺書の研究をしているというロンブー田村淳「どう生きたいかは夫婦で決めたことであり、がんと闘った人だからこその決断だと思う。周りの人は応援することしかできないので僕は応援したい」

   フリーアナウンサーの小林麻耶は「だいたさんの話を聞くと、子供へのとてつもない愛情がある。生まれてくる子供は幸せだと思う」。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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