裕一(窪田正孝)は、姿を消した幼馴染みの佐藤久志(山崎育三郎)を探して、福島に向かった。やはり実家にいた久志は、亡き父親に線香をあげている。
久志「戦時歌謡を俺が歌っていたから、親父は周囲から陰口を言われたんだ。俺が選んだ道が親父を苦しめた」
素直な自分の気持ちを裕一に話す久志。
戦争の恐怖で、長い間音楽と向き合うことができなくなっていた裕一だったが、久志もまた、戦争中のことを周りの人に陰口をたたかれ、どう生きていいのかわからず、戦争の犠牲者となっていたのだ。
裕一は久志に戦時歌謡を歌わせたのは自分だと感じた
裕一は、久志にかける言葉がみつからない。その深夜、裕一と久志は一緒に東京に戻る。
裕一は久志に戦時歌謡を歌わせた責任は自分にあると感じていた。そして自分を再び音楽の道へと導いた劇作家の池田二郎(北村有起哉)に、久志を説得してもらおうと思いつく。
裕一から久志の話を聞いた池田は、久志のために詞を書くことに。そして裕一が曲をつけて、久志の復帰作「夜明けの街」が制作された。
久志は緊張しながらも見事に歌う。(NHK総合あさ8時放送)