餃子店でマスク拒否して騒動を起こしたホリエモンこと実業家の堀江貴文さん(47)が、今度は「タクシーでのマスク着用義務化」に反発している。都内のタクシー会社10社は国に対して「乗客のマスク着用義務化」を申請したが、堀江さんは本人の公式チャンネルで「過剰な規制だ」などと訴えている。
堀江さんはその理由について、「タクシーの現状は、運転席と後部座席の間にビニールシートやアクリル板を設置していて、しかも多くのタクシーが後部座席の窓を開け換気をし、十分な感染対策がなされている」と話している。
しかし実際、マスクをしない乗客を乗せることについて、ストレスを感じているタクシー運転手は多い。「怖いです。私どもにうつってそれがまたほかのお客様に移ってしまう心配もある」(40代運転手)、「こればっかりは目に見えないものですからね。マスクは2~3枚常備して、定期的に新しいものに変えています。それでも不安です」(60代運転手)。
また、乗客にマスク着用を求め、逆上されるケースも少なくないようだ。そのため、運転手からは「国が決めたルールと言えれば、マスク着用をお願いしやすい」(60代タクシー運転手)と、客とのトラブルが減ることに期待する声が多く聞かれた。
専門家「運転手感染の恐れ、義務化は過剰ではない」
専門家からは、マスク義務化は「過剰ではない」という意見が圧倒的多数だ。例えば、東邦大学の小林寅喆教授は「乗客と運転手の距離が近いので、現状の感染対策は十分ではない」、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「前に乗った客の飛沫がシールドなどに残ってしまう可能性がある」、とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之院長は「仮にコロナ感染者が乗れば、運転手だけでなく次の客にも感染する恐れがある。換気だけではウイルスは消えない可能性もある」としている。
キャスターの田村淳「ホリエモンさん、率先してマスクの話題を出してきますよね。裏でマスク作っているんじゃないかと勘ぐっちゃう。今はお互いにマスクを付けることで安心する社会になっているのだから、不安をちょっとでも拭うためにマスクは付けるべき。義務化も賛成です」
望月優大(ライター)「堀江さんのようなやり方はすごい問題です。迷惑系ユーチューバーと同じ。たくさんの人が彼のユーチューブを見ているのに、タクシー運転手さんに『何で付けなきゃいけねぇんだ!』と、乱暴に怒鳴るような人たちを煽るようなメッセージを出してしまっている」