おととい25日(2020年10月)、茨城県つくば市の市議会選挙で「勝手につくば大使」という人が当選した。本名は小村政文さん(26)で、金髪にモヒカンという奇抜なスタイル。一体、どんな人物なのか、「とくダネ!」は本人を直撃した。
「初めまして、『勝手につくば大使』です」と出てきたのは赤いスニーカーを履いた若者だった。「当選発表の瞬間、体の力が抜けて、現実かなって10分ぐらいボーッとしていました」と話す。選挙の供託金などはアルバイトが主な収入源だったので、9月は(2020年)死ぬほど働いて蓄えてきたという。といっても30万円ぐらいだ。選挙カーは使わず、1人でマイクで訴えた。ポスターには「街を変えるのは、馬鹿者、若者、よそ者だ!」と書いた。
大学在学中から「勝手につくば大使」名乗り、SNSで市の魅力発信
もとは北海道網走市の生まれ。転勤族で10カ所ぐらい変わり、大学は筑波大学を卒業した。在学中から「勝手につくば大使」を名乗り、フリーペーパーなどでつくば市をPRしてきた。コロナの自粛期間中は市内の飲食店のテイクアウトのメニューをSNSで紹介したり、活躍している人やお祭りなどのイベントを知らせたり。5月(2020年)には市長に取材したこともある。
取材を受けたギョーザ店の店主は「つくばを愛するバカ。つくばの魅力を発信するためにバカになれるということは素晴らしいことだと思います」と語る。
本人は当選を果たした理由について、「議会の最年少として選んでいただいたので、若者の意見をまっすぐにぶつけて、誠実に4年間活動していこうと思います」。これからは、本名の「小村政文」に戻り、議員活動をしていきたいという。
「金髪にモヒカンという見た目に不安を感じた人もいたが」と聞くと、「その気持ちはわかります。でも、自分のシンボルとして、覚悟の形なので、どうかご理解ください」と述べた。
司会の小倉智昭「こういう若者が出て来ることはいいことだね」
カズレーザー(お笑いタレント)「昔は地盤・看板・カバンといわれていましたが、看板を自分でつくったり、おもしろいですね」
三浦瑠麗(国際政治学者)「功成り名遂げた人ではなく、こういう人が活動できるように支えられることが大事でしょうね」