おととい24日（2020年10月）、東京・神宮球場で行われていたプロ野球ヤクルト対中日戦の最中に突然、豪勢な花火が上がったり、大量の風船が上空を覆ったりする"珍事"が発生した。煙や風船がグラウンドに流れ込み、試合が2回中断する事態になったのだが、犯人はなんとあのアイドルグループ「嵐」だった。
花火が上がったのは6回表の中日の攻撃中。代打で出たプロ2年目の滝野要選手が記念すべきプロ初ヒットを打った直後に、まるで祝福するかのように色とりどりの花火が大量に夜空を彩った。これには、塁上の滝野選手も苦笑い。「中日ファンの方は、これはお祝いだと騒いでいました。選手もニコニコ喜んで見ていました」と球場に居合わせた観客の女性は話した。その後、花火の煙が風にあおられてグラウンドに溜まり始め、視界が悪くなったため試合は約１分間中断した。
（中見出し）ジャニーズ事務所は即座に謝罪、ファンは大喜び
７回表、中日・阿部寿樹選手がヒットを打った直後、今度は無数の風船が上空を覆い始めた。球場で観戦していた男性は「（観客が）だんだんざわざわし始めて、よく見ると風船がたくさん飛んできたので、慌てて動画を撮り始めました」。風船がグラウンドにも落ちたため、試合は再度中断した。
実はこの日、神宮球場から約400メートル離れた国立競技場では、嵐の無観客ライブ「嵐フェス2020」の事前収録が極秘に行われていた。来月3日（2020年11月）にオンライン配信するためのもので、花火や風船はその演出だった。ジャニーズ事務所は即座に公式HPで「（試合を）2度ほど意図せず中断させてしまう事となりました。ご迷惑をおかけ致しました事を深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
杉山愛（元プロテニスプレーヤー）「（滝野選手にとっては）記念になってよかったですけどね」
司会の加藤浩次「嵐ファンは喜んでいましたが、近隣の住民はゴミが増えて迷惑に思う人もいると思います」
橋本五郎（読売新聞特別編集委員）「今回は喜んでいる人が多く、著しい被害者はいませんが、どれだけ事前に周囲への影響を調べたのかなという感じはしますね」
ちなみに試合の方は、嵐のせいというわけではないだろうが、攻撃に水を差された格好の中日が5－9で勝利を逃した。