パワフルな掃除機や扇風機で人気のダイソンの偽サイトでだまされる被害が広がっている。「大幅値引きを信じて注文すると、まったく関係ない商品が届くということです。消費者庁も注意を呼び掛けています」と司会の羽鳥慎一が伝える。
本物とそっくりの偽サイトでは、人気家電が85%引きと表示されている。2万7000円の掃除機が7688円、6万7800円の扇風機が7680円とある。被害にあった男性は「フェイスブックでの宣伝だったので、信頼して扇風機を購入しました。公式ページと信じていたので、事情があって安いのかなと思いました」と話す。しかし、送られてきたのは有名ブランドのサングラスだったが、これも偽物だった。
中国の犯罪組織の仕業か?
消費生活センターには、8月(2020年)だけで147件の相談あったという。代金をだまし取られるだけでなく、クレジットカードで支払っていると、カード情報を盗まれて不正利用される危険も大きい。
誰がやっているのか。大窪洋次ディレクターは「発送伝票には広西と書かれています。中国の住所です。調べてみると、中国郵政、つまり郵便局でした。電話をかけても『使われていません』というメッセージが返ってくるだけです」と報告した。詐欺・悪徳商法ジャーナリストの多田文明氏は「これまでも同じようなことをやっている犯罪組織の可能性が高い」と見る。
アシスタントの斎藤ちあきアナ「なぜわざわざ別の商品を送ってくるのでしょうか。ITジャーナリストの三上洋さんは『関係ないものを送って、間違えました、送り直しますと時間稼ぎをして、その間にカード会社からの入金を完了させる手口です』と話しています」
見破る方法はないのか。実はよく見るとURLがちょっと違うのだ。本物はdysonとなっているが、偽サイトはyodysonだ。
吉永みち子(ノンフィクション作家)「でも、URLってちっちゃくってよくわからないですよ。9割引きはないよねと思いつつも、公式サイトだと思っちゃってるからだまされるんでしょうね。そして、被害も数千円なので、面倒臭くなって泣き寝入りするのを狙っているのかもしれません」
羽鳥「URLって確認しないですよね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「本当にいいものは、そんなに値引きないですよ。ネットという便利さを追求しすぎるからで、俺はやっぱり対面で買います」
消費生活センターによると、ダイソンだけでなく、同様の手口の詐欺が横行しているという。