大相撲の元嘉風はなぜ地元・大分県佐伯市を訴えたのか?故郷のヒーローを追い詰めた究極の川のスポーツ「キャニオニング」って何だ?

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   ケガで引退した元関脇嘉風の中村親方(38)が「ケガは地元のPR活動が原因だった」として、自身の故郷・大分県佐伯市を相手取り約4億8000万円の賠償を求めて訴えた問題はどういうことなのか。対立する双方に取材をかけた。

   現役時代は金星を8回あげて横綱キラーともいわれた嘉風は、去年(2019年)6月、佐伯市に招致されて4泊5日の合宿をした。PR活動として市長とツーショットを撮った2日後、市内の藤河内渓谷で渓流下り・キャニオニングをした際に右膝を負傷、3か月後には引退した。提訴は今月15日(2020年10月)、「PR活動中で、責任は佐伯市にある」と主張して東京地裁に。代理人の弁護士は取材に「継続中の案件なので答えられない」としている。

若狭勝弁護士「PRの一環か、プライベートか、五分五分の感じ」

   キャニオニングは、世界的に人気のアウトドアスポーツだ。沢下りに近いが、単純に沢下りだけでは終わらない。キャニオニングは渓谷を下りで進むものだが、出発地点まで戻るのがルール。当然、沿岸の崖を登らなければいけない。そういったトレッキング要素からはじまり、実際に沢を下りで進むときはクライミング要素、ロープを使った懸垂下降、水への飛び込み、ロープワーク要素も入ってきるのだ。

   佐伯市の担当職員は「キャニオニングは前年が雨でできなかったのでぜひやりたいという嘉風側の意向で、これは『マストだな』と思って入れた」と言う。公式の活動ではないとの立場で、「映像を使わせてともお願いしていない」そうだ。

   若狭勝弁護士は「PRの一環か、プライベートか、フィフティフィフティの感じを裁判官は持つだろう。裁判上の和解で決着する可能性がある」と観測する。

   司会の小倉智昭「非常に微妙だな。市民栄誉賞ももらった地元のヒーローなのになあ」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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