サッカーJ仙台の道渕諒平のDVがひどすぎる。クラブも暴行&逮捕の事実を知りながらよくこんな男を試合に出し続けたものだ
FLASHに載っている男のDVの話だが、これが事実ならひどい話だ。被害を受けた女性(27)は交際していた男にこんな仕打ちを受けたという。「彼女の体はあざだらけでした。胸倉を掴まれ投げ飛ばされたり、首を締められたり......。山の中で車から降ろされ、置き去りにされたことも。彼のビデオ通話の映像を見せられ、相談を受けたこともあります。包丁を振り上げ、罵り続けるのです。常軌を逸しています」(女性の知人)
女性は地元放送局の情報番組で活躍するタレントで、お笑いを多く抱える大手芸能事務所に所属していた。その彼女から「助けて、殺される」と宮城県警に切羽詰まった通報があったのは、8月9日午前0時30分ごろだった。
女性が提出した被害届を受けて、9月7日、男が傷害罪容疑で逮捕された。この男は、サッカーJ1の「ベガルタ仙台」に所属するMF・道渕諒平(26)だった。道渕は17年にも女性への暴行で逮捕され、出場停止処分を受けたことがあるそうだ。だが、道渕は逮捕後も試合に出ているという。
彼女の知人によれば、彼女は今回の事件で関係者に迷惑をかけたということで、情報番組を突如降板させられたというのである。「彼女は道渕が裁判を受けることを望んでいましたが、面倒を嫌った所属事務所は彼女の意に反して示談にしてしまったそうです。結局、9月いっぱいで事務所との契約も解除になりました。彼女は被害者なのに、事務所はなぜ彼女にこんな仕打ちをするのか......」
FLASHが「ベガルタ仙台」に問い合わせると、
「当時、道渕諒平選手が関わるトラブルについて報告を受け、本人の事情聴取を実施しております」と、事件そのものは認めた。しかし、「同選手から二度と同様の行為をしないとの誓約書を取り、重い処分を課したうえで活動を継続させております」というのである。
このような大甘の処分では、本人のためにならないどころか、ファンが納得しないと思った。案の定、FLASH発売後に、あわてて道渕との契約を解除したと発表し、クラブを運営する菊池秀逸社長らが記者会見を開いた。
被害者の意向を無視し、道渕と示談にしてしまった事務所も、彼女に謝罪するべきだ。(文中敬称略)
元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。