高級車専門のカーシェアリング会社が破綻し、投資して車を貸し出した人たちが多額のローンを抱え怒りの声をあげている。600人から700人が被害を訴え、中には車2台分のローンが1000万円を超す人もいるという。
埼玉県内にあるカーシェア会社の駐車場に、きのう21日(2020年10月)に伊藤拓麻ディレクターが行くと、ベンツやポルシェ、ジャガーといった高級外車が「すし詰めです。フロントガラスにひび、バンパーが壊れた車もあります」という状態だった。
被害を訴える人たちは、ローンで車を購入して車オーナーとしてカーシェア会社に預け、カーシェア会社は車を1日6800円、1か月8万9800円でレンタルする仕組みだ。その利益から車のオーナーに報酬が出て、さらにローン支払額と同額が毎月振り込まれる契約だったという。
6、700人が被害、車2台のローンが1000万円を超す人も
20代の会社員は去年4月、560万円の車を買い、毎月のローンは8万7000円。契約時に34万円の報酬を受け取り、一時はローン返済と同額が振り込まれたが、今年8月から支払いが遅れはじめ、10月に破産を知らせるメールがきた。
30代会社員はローン500万円を組んでオーナーになった際、カーシェア会社は「リスクは倒産だけだが、きちんと回っているから大丈夫」と言われたそうだ。オーナー2人は「ふざけるな。怒りしかない」「最初から仕組まれていたのか」と憤った。
司会の小倉智昭「通常、高級外車レンタルは自社の車でやり、1日3万円から10数万円で貸すよ。高くしないと利益は出ない」
山﨑夕貴アナウンサー「オーナーにはローンだけが残りました」
山田秀雄(弁護士)「車の所有権はあるから自分で使えるが、運搬費とか車庫代とか、もろもろの負担がさらにかさむ可能性もあります」