「鬼滅の刃」は新型コロナウイルスでペシャンコの日本経済の救世主になるか。アニメ映画公開から3日間で興行収入46億円、観客動員342万人、グッズはほとんど完売、コラボイベントにも人が押し寄せているという。「もう社会現象となってます」と司会の羽鳥慎一が取り上げた。
映画館から出てきた観客は「泣けました」「やさしさを感じました」「見るほどにハマれる」とべた褒めだ。鬼に変えられた妹を救うために戦う少年の話で、「家族の愛情を感じました」と母娘で見に来て感動している。
とにかく、人気が半端じゃない。公開3日間の興行収入は、これまでで最も多かった「千と千尋の神隠し」が16億円、「アナと雪の女王」が10億円だから、最高記録を大幅に更新した。映画館で売られているグッズやプログラムはほぼすべてに完売のシールが張られ、東京・秋葉原のキャラクターのぬいぐるみショップでも「ほかのアニメに比べると4倍の売り上げ」という。
群馬ではSLとコラボ、大分・八幡竈門神社にファン殺到...
JR東日本は群馬県で、車内をアニメのイメージに装飾したり、列車のヘッドマークに鬼滅の主人公をあしらったコラボ列車「SLぐんま」を、無限列車大作戦と名付けて走らせている。11月末までチケットは完売だ。大分県の八幡竈門神社は主人公と名前が同じということで参拝客が押し寄せている。
福島・会津若松の温泉旅館「大川荘」は、原作に登場する「無限城」に似ているため、「生で見られる」とファンが殺到。新型コロナで一時休館していたが、「いまは1日30~40件のお問い合わせがあり、おかげさまで予約はもう満室です」と玉川福男総支配人はニンマリだ。
アシスタントの斎藤ちはるアナ「配給会社の東宝の株価にも影響があります。公開時の4475円が4675円と200円も上昇しました。コエラボメニューを販売しているくら寿司は売上高が、7か月ぶりに前の年を上回りました」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「タイミングが良かったですよね。映画館は週末も飲食なしなら定員満員までOKとなり、平日は間隔をあけて、ポップコーンなどの飲食もありとなった直後ですからね」
しかし、へそ曲がりの玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)は「見に行けない」という。「ここまでヒットすると見ないという法則が、僕にはあるんですよ。いまだにアナ雪も見てないもん」と妙な自慢をする。すでに見てきたという斎藤に勧められ、羽鳥は「もし見たら、感想を...」と振ったが、玉川は「まあ、うん」とノラなかった。