写真週刊誌「FLASH」は20日(2020年10月)、Jリーガーの道渕諒平選手(26)が交際相手の女性(27)に暴力を振るっていたと報じ、所属するベガルダ仙台は同日、道渕選手の契約解除を発表した。
報道によると、被害女性は大手芸能事務所に所属していたタレント。2019年5月に道渕選手とSNSを通じて知り合い、1か月後には交際をスタートさせた。しかし道渕選手から「顔だけで生きてきたくせに」「お前は怠惰だから売れない」など日常的に暴言を吐かれるようになった。
DVは次第にエスカレート。胸ぐらをつかまれ投げ飛ばされる、首を絞められる、山の中で車から降ろされ置き去りにされる、包丁を振り上げののしられ続けるなどの暴力を受けるようになったという。
女性は今年(2020年)8月、顔を蹴られる、胸に正座状態で乗っかられ、首を絞められるなどの暴行を受け110番通報。翌9月に被害届を出し、道渕選手は傷害罪容疑で逮捕されたが、当日に釈放され、示談が成立していた。
報道されるまで試合出場、クラブの責任が問われる
今回の問題では、ベガルダ仙台の対応も疑問視されている。道渕選手が9月7日に逮捕されたことを把握していながらその事実を公表せず、週刊誌報道の2日前の10月18日まで試合に出場させ続けていたからだ。菊池秀逸社長は「道渕選手と交際相手のプライバシーにかかわると思って判断した。また、2人からの要望もあったため公表を控えた。逮捕された後、道渕選手の弁護士からすぐに示談が成立し釈放されたと聞き、練習に参加させても良いと判断した」と釈明した。
今回の契約解除については、週刊誌報道には包丁を振り回す道渕選手の写真やラインのやりとりなど、クラブが把握していない内容が掲載されていたため、「秩序や風紀を著しく乱したため」という理由だと説明した。
道渕選手はJ1ヴァンフォーレ甲府に所属していた3年前にも女性への暴行容疑で逮捕されているが、その後不起訴処分に。シーズン内の公式戦出場停止、3か月の減俸処分などを受けていた。
西村博之(2ちゃんねる開設者)「DVは当人同士で解決できないことが多い。今回はベガルダがもうちょっと介入できる余地があったのではないか」
髙橋知典(弁護士)「ここまで激しいDVを受けていたのが事実であるのなら、死んでいてもおかしくなかった。ゾッとする事件です。警察に相談できたことは良かったです」
キャスターの立川志らく「警察に言わないと本当に殺されちゃうと思ったんでしょう」