古都京都の文化財として世界遺産として知られる仁和寺が不法投棄に悩まされている。「歴史的風土特別保存地区です。ごみの投棄をやめましょう」と立て札やロープを張るなど対策を講じているが、効果は薄い。
「ここが一番不法投棄をしやすい場所なんでしょうね。あそこの所から落とすと、ちょうどこっちのほうにゴロゴロ転がってくる」と総本山仁和寺の大石隆淳執行が説明する。参道脇の急斜面を見ると、鉄パイプ、缶、洗濯機、電子レンジ、ラジカセ、ソファ、マットレス......。
「人がいない時を狙って車で運んできて、さっと置いて行かれると、なかなか(犯行)現場を押さえることは難しいですね。」
回収しても追いつかず、片付けるのに数100万円かかる?
投棄されているところは、1827年に四国八十八ヶ所霊場を巡れない人のため四国の霊場の砂を持ち帰り作った「御室八十八ヶ所霊場」がある場所だ。いわば、仁和寺にとって、聖地だという。数年に1回、地元のボランティアと回収を行っているが、今年(2020年)はごみの量が増えているという。
大石執行は「コロナ禍でごみを出さずに費用をかけずに、何とか処分したいという人がいるのでしょう。全部片づけるには相当な日数と費用も数百万円かかるのではないかと思っています」
キャスターのカズレーザー(お笑いタレント)「罰当たりなバカがいるんですね」
山田秀雄(弁護士)」「ものを捨てる行為は、ものを盗むこととそれほど変わらないぐらいの5年以下の懲役、1000万円以下の罰金となっています。基本的にはモラルの問題だと思いますが、程度がひどいので、罰則の適用を促すことがあってもいいんじゃないでしょうか」
三浦瑠麗(国際政治学者)「悪質業者がやっておれば、組織的に検挙しないといけませんね」
司会の小倉智昭「ごみの処理業者は、お金をもらってやっているわけですから、その類いの人であれば本当に腹が立ちます」