キャスターの水卜麻美アナが「NEWSミウライン」コーナーで、若者に大麻が蔓延している背景を取り上げた。「名門・東海大学硬式野球部の学生寮で、複数の学生が大麻を使用した疑いがあることがわかりました。大麻所持で検挙される若者層が増えています」という。
東海大野球部はプロ野球・巨人の原辰徳監督、菅野智之投手らを輩出してきた。内山秀一部長によると、「部員が大麻を使用している」という電話があり、警察と相談して学内調査を進めると、複数の部員から使ったという申し出があったという。
SNSの隠語で大麻は「野菜」、直接届けること「手押し」
東海大に限らず、大学の運動部員の間でどうやら大麻がはやっているらしい。今年1月(2020年)には、日本大学ラグビー部、今月5日には近畿大学サッカー部で、大麻が使用されていたことが明らかになっている。警察庁のデータでも、10万人当たりの大麻検挙者数は20代が最も多い。
これについて、元麻薬取締官の髙濱芳治氏はこう解説した。「SNSで簡単に手に入るようになったんです。手ごろな値段で。隠語でやり取りするので、罪の意識も薄れています」
大麻は「野菜」、直接届けることを「手押し」というのだそうだ。「野菜、手押しで」というのは、「大麻を直接会って売ります」という意味になる。
東海大野球部は首都リーグの出場を辞退、部活動を無期限停止にした。橋本五郎(読売新聞特別編集委員)は「ほかの部員にどれだけ迷惑をかけたことか」とため息をついた。
文
カズキ| 似顔絵 池田マコト