10月16日(2020年)、迷惑系YouTuberのへずまりゅうこと原田将大容疑者(29)が威力業務妨害・信用毀損の疑いで大阪府警に逮捕された。原田容疑者は今年5月1日に大阪にあるアメリカ村の衣料品店で購入したブランド物のTシャツを「偽物だ」としてクレームをつけ、返品を迫る様子を撮影した動画をYouTubeに投稿していた。また、動画撮影者の吉本航容疑者(31)も警察に出頭、逮捕された。
原田容疑者と吉本容疑者は1万3千円のTシャツを2千円値切って購入後、タグのほつれなどを理由に「偽物だ」と一方的にまくしたてる。「正規品の直輸入で、買い付けレシートも全部ある」と説明する店主に対し「写真は本物でもこれは本物かわからない」と叫び、さらに「山口県の観光名所、角島大橋、岩国城」など意味不明の言葉をまくしたてる。
撮影した相方「再生数欲しさにやった、申し訳ありません」と謝罪の不気味
原田容疑者らはその後交番に向かい、撮影を続ける。警官に「僕らはそういうことはできない。消費者センターへ相談してください。撮影はやめてください」といわれると、別の場所で「警察使えない。雑魚がおら。なんだ消費者センターって。聞いたことない。日本の警察なにやってんだ」などとわめきちらす動画を撮影し、YouTubeに投稿していた。
警察によると、被害にあった店の商品は正規品と確認されているが、へずまりゅう騒動以降、店の売り上げは半減したという。
被害にあっているのは大阪の衣料品店だけではない。今年7月には愛知県のスーパーマーケットで購入前の魚の刺身を食べる騒ぎを起こして逮捕されているほか、東京、原宿の竹下通りでも今年4月に「ぼったくり。返品しろ。撮影しろ、拡散しろ」と叫び、警察官が20人以上出動している。
騒ぎを目撃した飲食店店主は「原宿は危ないという噂が出て、ゴールデンウィーク後も家族連れのお客さんが激減した」と語る。
その後吉本航容疑者は「わたしとへずまさんは再生数欲しさに、動画を手直ししては上げ直す行為を繰り返した。誠に申し訳ありませんでした。へずまさんに声をかけましたが断られてしまった」と謝罪する動画を公開している。
原田容疑者は大阪でのトラブルについて全面的に認めている。しかし「NHKから国民を守る党」の川西康司氏宛の手紙を書き「送ってほしい本がある。炎上商法の本、総合格闘技入門の本、山口県の観光地の本。出た後に何をすべきかビジョンはできている。まずは1回目の裁判が終わってから保釈の申請だな」と懲りていない様子だ。
石原良純(気象予報士・タレント)「もう迷惑をかける必要もない、ということは今まで迷惑をかけていたことを認識しているわけですよね。憂さ晴らしに加えて知名度を上げるという実益をあげている。非常に悪質」
司会の羽鳥慎一「こういう人物にどう対応すればいんでしょうか。警鐘を鳴らす意味で報道する意義はあると思うが、報道すれば知名度が上がってしまう」