文春によると加藤綾子が「第2の女帝」になっている。権勢ますます燃え盛り、キャスター入れ替え人事にまで口を出している
次の女性は、フリーになっても「フジテレビの看板アナ」の加藤綾子(35)である。報道番組『LIVE News イット!』を"女帝"安藤優子の首を切ってまでリニューアルしたのに、視聴率は3~4%と低迷しているそうだ。だが彼女の権勢はますます燃え盛り、キャスターの入れ替え人事にまで口を出していると、文春が報じている。ニュース読みはうまいそうだが、報道キャスターとしての積み重ねも、現場もほとんど知らない姉ちゃんを、キレイなだけで使い続けるのはいかがなものか。最近のフジテレビはおかしい。
同じ文春が以前、女優・能年玲奈がテレビから消えたのは、所属していた芸能事務所レプロエンタテインメント側が、合理的な理由もなく仕事を入れないようにしていた、社長のパワハラがあったなどと報じた。だが、2015年6月にレプロ社長が名誉棄損で訴え、その裁判で最高裁が文春の上告を退け、損害賠償金計440万円の支払いを命じる判決が出たという。
能年側にも取材し、しかも、現在、事務所との契約が終了したにも関わらず、能年はレプロから本名を使うなといわれ、「のん」に改名せざるを得なかったのに、文春としては承服しがたい判決であろう。
独立したSMAPの3人に対して、ジャニーズ事務所が「不当に妨害した疑いがある」として、公正取引委員会が注意したことで、旧態然とした芸能事務所の体質が問われているのに、最高裁は「現実」を見ていないと批判されても仕方あるまい。
先日、非正規社員が正社員と同じ仕事なのに賞与や退職金がないのはおかしいと訴えた裁判で、最高裁は「不合理とまで評価できない」と判断した。これなども、彼らが非正規社員たちの現実を見ない、知ろうとしないから出せる「浮世離れした」判決である。司法改革、特に最高裁改革は急務である。