「Gotoイベント」に向けて各地で「実証実験」 横浜スタジアムで観客8割入場させるが大丈夫か?東京では感染が拡大しているぞ!

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   音楽コンサートやスポーツ観戦、演劇、美術館・博物館、映画館、遊園地・テーマパークなどのチケットが割引になる「Gotoイベント」が間もなく始まるが、横浜スタジアムでプロ野球観戦を満席に近くする大規模な実証実験が行われることになった。

   しかし、東京都の15日(2020年10月)の感染者が284人と8月20日以来の最多となるなど全国的に増えている。実験を了承した政府分科会の尾身茂会長は同日、「クラスターが起きた場合、あっという間にバランスが崩れるリスクもある」と危機感を示した。

   現在、イベントの収容人数は、定員1万人超はその50%が上限だが、これを今後は80%まで増やす。そこで、今月30日から3日間、横浜スタジアムでは定員3万4000人のところ2万7000人まで観客を入れる実験をする。高精細カメラで、人が密になっていないか、マスクを着用、飛沫の影響などをチェックして「リスクコントロール」がどこまでできているかを試す。

黒岩神奈川知事「五輪会場になるので成功させたい」

   神奈川県の黒岩知事は、「横浜スタジアムは来年の五輪会場ともなる。ガイドライン作りに役立つよう、対策の効果を検証したい」と期待を寄せた。

   アイドルのライブイベントでも実証実験が行われた。鉄道アイドル「れんてつ」が9月下旬に東京都千代田区で開いたライブで、舞台脇の大型モニターに、会場内の二酸化炭素濃度が表示された。電気通信大学の石井陽・特任准教授は「室内のCO2濃度を測ることで、人の吐く息がどれだけ室内に滞留しているかを間接的に測ることができる」という。

   近藤春菜キャスター「私たちが舞台をするときも、お客さんと一緒に盛り上がりたいというところがあるけれど、何より安心安全が第一なので、ここまではできるんだと、みんなで認識することが大事だな、と思う」

   元ラグビー選手の大畑大介「100%安全というのはなかなか難しいかもしれないが、観客として参加する側も自分たちがどれだけの行動をとれば安心してスポーツを楽しむことができるのか、わかるような実験が大事だなと思う」

   イベント開催者らの苦悩もわかるが、急ぎすぎにも気をつけたい。

文/栄

姉妹サイト