23日(2020年10月)から子供を持つ3人の女性の恋愛模様を描くTBS系ドラマ「恋する母たち」がスタートするが、それと並行して動画配信サービス「Paravi」(パラビ)がドラマの相手の男たちの恋愛物語を描く「恋する男たち」を同時に独占配信する。
「恋する母たち」に登場する女性は3人、一方、「恋する男たち」に登場する男性は8人。それぞれの同じ恋愛を女性と男性、それぞれの視線から見るとどんな物語が誕生するか、日本のテレビドラマ界では画期的な試みだ。
本編は3人の美しい母たち、サイドは8人の「要注意な」男たち
TBS「恋する母たち」の原作は恋愛漫画のカリスマ・柴門ふみによる同名の人気作品で、脚本は大石静が手掛ける。「セカンドバージン」「家売るオンナ」「大恋愛〜僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」など数々の名作を生み出してきた恋愛ドラマの名手だ。
ヒロインは木村佳乃、吉田羊、仲里依紗の3人。木村佳乃は夫に愛人をつくった失踪され、パートをしながら一人息子を育てるシングルマザーだ。吉田羊はバリバリのキャリアウーマン。仲里依紗はキラキラしたセレブ妻。この3人の美しい母たちの心を揺さぶる男性陣には、仲里依紗強引に誘う人気落語家役に阿部サダヲ。木村佳乃の前に現れる、夫の駆け落ち相手の夫役に小泉孝太郎。さらに、吉田羊と同じ会社で働く優秀なイマドキ部下役で磯村勇斗が出演する。
一方、この「恋する母たち」の裏側で本編では描かれない男たちの「やっかいな恋愛」が進行するというわけだ。Paraviオリジナルストーリー「恋する男たち」の脚本は気鋭の若手・福田哲平。「インハンド」(TBS、2019年)、「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」(テレビ東京、2019年春予定だったが、コロナで放送未定)などを手掛けた。こちらの主人公は8人の男性。「恋する母たち」が女性目線で展開するのに対し、「恋する男たち」では男性目線で物語が進んでいく。
本編とは異なる、毎回趣の違う贅沢な「男のラブストーリー」
男はなぜ失踪したのか、男はなぜ結婚している女性を好きになるのか、男はなぜ妻以外の女性と関係を持ってしまうのか......。「要注意」な男たちをメインに、本編では描かれない「男のホンネ」のドロドロの恋愛を描く。チーフプロデューサーの磯山晶氏はこうコメントしている。
「金曜ドラマ『恋する母たち』に登場する男性俳優陣が、あまりにも理想のキャスティングが出来たので、さらに欲が出て、これを最大限活かすドラマをParaviオリジナルストーリーで出来ないかと企画しました。渋川清彦さんが思いっきり昭和なラブストーリーに身を投じたり、磯村勇斗くん演じるチャラ男大学生が、オトナ女子の吉田羊さんに一目惚れしたり、玉置玲央さんが外見クールなのに内面は超オタオタしているドS弁護士を演じたり、想いが強すぎる怖い妻に阿部サダヲさんが追いかけられるホラーだったり...と、毎回趣の違う贅沢な『男のラブストーリー』を楽しんでいただけたらと思います」
昨今の不倫騒動を紐解くにはこちらのほうが面白そうだ。「恋愛はホンネで勝負」というから、キレイごとの建前的になりそうな本編を食ってしまうかもね。(テレビウォッチ編集部)